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Tiagra 4700はMTB用チェーンを使うので要注意!!

シマノ CN-HG95 チェーンのパッケージ

わたしの乗っている『DAHON Visc EVO』は、「TIAGRA 4700シリーズ」のコンポで組まれているので、互換性のあるチェーン『CN-HG95』に交換しました。

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TIAGRA 4700の対応チェーン

まずは、シマノの互換表から「TIAGRA 4700シリーズ」に対応したチェーンを確認します。

互換表

TIAGRA 4700シリーズの互換表

「TIAGRA 4700シリーズ」に対応したチェーンのうち、現在も販売されているものは、以下の2点だけになります。

対応チェーン

4700シリーズはちょっと変わっていて、ロード用コンポなのにHG-XチェーンというMTB用を使用します。同じ10速でもロード用のCN-6701とは互換性がないので注意してください。

元々付属していたチェーンは『KMC X10』です。メーカーがこの組み合わせで販売しているので、こちらのチェーンを使用しても互換性は問題ありません。

HG95とHG54の違い

『CN-HG95』と『CN-HG54』のおもな違いは表面処理の有無です。

SIL-TEC加工されたシマノ CN-HG95 チェーン

『CN-HG95』には超低摩擦表面処理 SIL-TECシルテックという「フッ素加工」が施されています。

SIL-TECの特徴
  • 滑らかな変速
  • 高い耐久性
  • 音鳴り低減
  • 悪条件でも錆びにくい
  • 汚れを落としやすい

対して下位グレードの『CN-HG54』にはSIL-TEC加工がないため、雨に濡れたまま放置するとすぐに表面が錆びてしまいます。

2つの価格差はたった400円ほどなので、後になって後悔したくないならSIL-TEC加工のある『CN-HG95』をおすすめします。

CN-HG95を購入

シマノ CN-HG95 チェーンのパッケージ

というわけで、『CN-HG95』を購入しました。

スペック

製品名 CN-HG95
表面処理 SIL-TEC(シルテック)
対応スピード 10段
カラー シルバー
リンク数 116L
付属品 コネクトピン(1本)付属
本体重量 273g

「TIAGRA 4700シリーズ」に対応しているチェーンの中では、『CN-GH95』が一番グレードの高いものとなります。

付属品

CN-HG95チェーンに付属していたピン

「コネクトピン」1本が付属します。

表裏があるので注意!

『CN-HG95』には“表裏”があるので、取り付け時に注意が必要です。

シマノ CN-HG95 チェーンには裏表がある

刻印のあるほうが表面、何もないほうが裏面です。

シマノ CN-HG95 チェーンの正しい取り付け方

正しい「取り付け方法」はこちら。

シマノ CN-HG95 チェーン、ペダル側に刻印を向ける

このように「刻印」されている方を外側に向けて取り付けます。

CN-6701との互換性について

実は「TIAGRA 4700シリーズ」のコンポで、『CN-6701』を使用していたことがあるので、その互換性について紹介します。

CN-6701とCN-HG95を比較

シマノ チェーン CN-HG95とCN-6701を比較

『CN-6701』は、『CN-HG95』よりも銀色の輝きが強く、プレートが肉抜きしてあり、表裏関係なく取り付けることができます。

面取りの形状が異なる

2つのチェーンをよく見比べてみると「面取りの形状」が異なっていました。

シマノ チェーン CN-HG95とCN-6701は面取り加工が異なる

『CN-HG95』は丸みを帯びているのに対し、『CN-6701』は少し角張った形をしています。

スムーズに変速できない

スプロケットのチェーン変速がガチャガチャうるさい

一応『CN-6701』でも変速はできるのですが、スプロケットの変速時にもたついてしまうことがあります。

また、ギアをローからトップ側に入れるとき、ガチャンガチャンと大きな音を立てて、とてもスムーズと言えるものではありませんでした。

チェーンが削れる

互換性がなくて削れたCN-6701

チェーンを外して確認してみると、面取り部分がガタガタに削れていました。

ガタガタに削れたCN-6071チェーン

やはり面取りの形状が違うから、スプロケットの歯と合わないのかもしれません。

ネットの「CN-6701が使えた」という情報をみて取り付けたのですが、やはり互換性のある『CN-HG95』にしておいたほうが無難です。

CN-HG95の使用感

TIAGRA4700シリーズにCN-HG95を取り付ける

『CN-6701』から『CN-HG95』にしたら、変速時の駆動音がとても静かになりました。

CN-HG95とスプロケットの変速性能

変速時のもたつきもなくなり、余計なガチャガチャした音も鳴りません。

やはりチェーンに表裏があるのも関係しているのかも。

新品チェーンのグリスを落とす

新品のチェーンには、グリスがベタベタに塗りたくってあります。

チェーンルブの馴染みをよくするためにも一度「ディグリーザー」などで洗浄することをおすすめします。

ディグリーザーで洗浄する

新品チェーンのグリスをディグリーザーで落とす

ジップロックに新品のチェーンとディグリーザーを入れ、あとは適当に振るだけでOK。

わたしは、ヴィプロスの『グゥーキンアルファ』というものを使っています。

ディグリーザーで溶けたチェーンのグリス

グリスのベタベタが落ちてスッキリ。

ディグリーザーがなければ、台所用の「中性洗剤」で洗っても問題ありません。

関連記事:ディグリーザーの最高傑作!「グゥーキンα」がマジで凄かった!

水分をよく拭き取る

ディグリーザーで洗ったチェーンの水分をよく拭き取る

洗浄後は、水分をよく拭き取ります。

チェーンを取り付ける

CN-Hg95をチェーンカッターで切る

あとは「チェーンカッター」を使って、適切な長さに切ってから「チェーンルブ」を注油すれば完了です。

関連記事:後悔しないチェーンカッター選び。初心者こそ大きいものを使うべし!

まとめ

  • HG-XのMTB用チェーンを使う
  • 互換性があるのはHG95とHG54だけ
  • SIL-TEC加工のHG95がおすすめ
  • HG95には表裏がある
  • CN-6701とは互換性がない
  • グリスを落としてから取り付ける

「TIAGRA 4700シリーズ」に使用するチェーンは、SIL-TEC加工の施された『CN-HG95』がおすすめです。

10速という理由でロード用の『CN-6701』を選びがちですが、互換性がないので注意してください。

関連記事:【初心者向け】チェーンを新品に交換する方法