『DAHON K3』のシフトワイヤーを交換したので、その手順を紹介していきます!
シフトのレバー操作が重くなったり、変速スピードが悪くなったと感じたら交換を考えてみてください。
今回使用したアイテム
- シマノ プレミアムグリス
- シマノ ケーブルグリス
- シマノ SUSシフトケーブル
- プライヤー or ラジオペンチ
- ワイヤーカッター
- スクリュー式エンドキャップ
- 六角レンチセット(2.5mm/4mm/5mm)
作業前にやっておくこと
ギアを最小にする
ギアを最小の「9T」にしておきます。
こうしておくと、ワイヤーテンションが最も小さくなるので、ワイヤーがたるみやすくなります。
自転車を逆さまに立てる
『K3』はリアディレイラーの位置が低く、そのままでは作業がしづらいので、逆さまに立てて行います。
ワイヤーを抜き取る手順
エンドキャップを外す
ワイヤーの末端にあるキャップを「ラジオペンチ」などを使用して取り外します。
潰してあるので、形状をもとに戻すように挟んでやると抜けやすくなります。
ボルトを緩め、ワイヤーを外す
ワイヤーを固定しているボルトを「5mmの六角レンチ」で緩めます。
ワイヤーを外したら、このままにして次の作業へ!
シフターのカバーを外す
シフターの裏側にある4つのボルトを「2.5mmの六角レンチ」で外します。
レバー付近のボルトは回しにくいですが、六角レンチの柄に丸い玉(ボールポイント)があるタイプなら「早回し」することができます。
ブレーキレバーのボルトを緩める
『K3』の向きを戻したら、ブレーキレバーの固定ボルトを「4mmの六角レンチ」で緩めます。
「ブレーキレバー」を上に持ちげると「シフターのカバー」を外すことができます。
古いワイヤーを抜き取る
さらにカバーを横にずらすとワイヤーが緩むので、ワイヤーを引っ張って抜き取ります。
ちなみに、抜き取ったワイヤーの長さは「1780mm」ありました。
新しいワイヤーに交換する
使用するワイヤー
わたしは『シマノ SUS シフトインナーケーブル』を使用します。
「SUS」とはステンレス製という意味。
タイコの形状ですが、シフトワイヤーに関してはロードもMTBも共通です。
ワイヤーにグリスを塗る
『シマノ ケーブルグリス』は、粘度が「ワイヤー専用」に調整してあるので、安心して使用することができます。欠点は値段が高いこと。
もちろん定番の『シマノ プレミアムグリス』や『潤滑オイル』を使っても問題ありません。気分的な問題です(笑)
ワイヤーにグリスを塗ることで「摩擦抵抗の低減」が期待できます。
「タイコ」にもグリスを塗っておきましょう。
ワイヤーを通していく
先ほどとは逆の手順で「新しいワイヤー」をゆっくりと通していきます。
リアディレイラー側までワイヤーを通しておいてください。
タイコを収める
最後に「タイコ」をシフトユニットに収めます。
収まりが悪い場合は、少しワイヤーを戻して、やり直すとうまくいきます。
ついでにグリスアップ
可動域のグリスが少なめだったので『シマノ プレミアムグリス』を塗っておきました。
カバーを戻して、ボルトを締める
外していたカバーを戻し、ボルトで固定します。
このときボルトにグリスを塗るのを忘れずに。
ブレーキレバーを戻して固定する
カバーを締めたら、ブレーキレバーをもとの位置に戻して固定します。
ワイヤーをリアディレイラーに固定する
ここで再度『K3』を逆さまにします。
ワイヤーの固定部には溝がつけられているので、そこにワイヤーを通して軽く締めます。
固定位置に問題がなければ「プライヤー」などでワイヤーを引っ張りながら「本締め」してください。
ワイヤーの張り具合を確認。「たるみ」があれば張り直しを。
ワイヤーを切断する
わたしは、ちょっと長めに画像の点線あたりでカットしました。
ワイヤーカッターは『ゴッドハンド ニパ子ver』を愛用。日本製でよく切れます。
関連記事:切れ味バツグン!アウターケーブルが潰れないニパ子のワイヤーカッター
エンドキャップを装着する
ワイヤーのほつれを防止するため「エンドキャップ」を装着します。
黒い方の『スクリュー式エンドキャップ』があると、これからの脱着が簡単になります。しかも何度でも再利用が可能。
エンドキャップをかしめる
普通のエンドキャップの場合は、ワイヤーカッターの「カシメ機能」を使って圧着します。
無ければペンチなどを使って、キャップの入口部分あたりを潰してください。
ワイヤーを少し曲げる
最後にワイヤーを変速の邪魔にならないところに向けて曲げてやります。
このようにワイヤーに「クセ」がつきました。いい感じですね~。
以上でシフトワイヤーの交換は完了となります。
リアディレイラーを調整する方法
『K3』のリアディレイラー調整については、以下の関連記事で詳しく紹介しています。
まとめ
一連の流れをみたらわかると思いますが、ほぼワイヤーを抜き取って、入れるだけの作業なので簡単です。
シフターのカバーを開けるのは心配になりますが、部品がバラけることはないので安心してください。
工具は100均でも揃えられますが、これからも自分でメンテナンスをしようと考えているなら、良い工具を揃えておくべきです。
それから「自転車を逆さまにすると作業がしやすくなることがある」ということも覚えておいてください。