『K3』の走行中に「後ろのギアからカリカリ音が聞こえてくる」ということはないでしょうか。
それはリアディレイラーの調整不足である可能性が高いです。
使用工具
- プラスドライバー
- 六角レンチ 5mm
- プライヤー
「プラスドライバー」は、リアディレイラーのアジャストボルトの調整に使用します。
「六角レンチ」と「プライヤー」は、ワイヤーを張り直すときに使用します。
自転車を逆さまにしておく
今回はこの状態で作業していきます。
ワイヤーの緩みをチェック
まず、一番小さいギアの「9T」に入れます。
ワイヤーを指で押して「たるみ」をチェック。
アジャストボルトを使う
少しのたるみなら、シフター側の「アジャストボルト」で取ることができます。
- 時計回りで張る
- 反時計回りで緩む
たるみが大きければ、張り直す
たるみが大きいときは、リアディレイラーの固定ボルトをゆるめ、プライヤーでワイヤーを引っ張り、固定し直します。
関連記事:『DAHON K3』のシフトワイヤーを交換する方法
微調整する
ワイヤーのたるみが取れたら、再びシフター側の「アジャストボルト」を使って微調整を行います。
「9T」に入れたら、クランクを回し「カチャカチャ」と音鳴りしないかどうかチェック。
音鳴りしているようであれば、アジャスターを1/4回転ずつ回しながら、音鳴りのしないポイントを探します。
音鳴りがしなくなったら、シフターを1回押してクランクを回します。
これで2段目のギアにスムーズに変わればOK。
うまく変速できないときは「アジャスターを1/4回転ずつ回して様子をみる」の作業を繰り返してください。
2段目までスムーズに変速できれば、3段目も問題なく変速させることができます。
リアディレイラー側で微調整する
変速はできるようになったけど「カチャカチャ」と少しもたつきながら変速して気に入らない…というときがあります。
この場合は「リアディレイラー側のアジャストボルト」で調整してみてください。
このネジを調整する
『K3』の場合は、上のネジが「アジャストボルト」と同じ役割を果たしてくれます。
ちょっと本体を押してやると、ネジと本体の間に隙間ができ、ネジが回しやすくなります。
あとは上でやったシフターのアジャスト調整と同様に、ネジを1/4回転ずつ回しながら様子をみていきます。
これで微妙な調整が可能になるので、もたつきがなくなり、素早く変速できるようになります。
Bテンションボルトはいじる必要なし
この「Bテンションボルト」は触る必要がないポイントです。
初心者は触れずに初期状態のままにしておいてください。
Bテンションボルトの役割
本来はスプロケットを交換して、ギアの大きさが変化したときに、リアディレイラーの歯車(ガイドプーリー)とスプロケットの距離を調整するために使用します。
遠すぎると変速のスピードが遅くなりがち。近すぎるとカリカリと異音が発生したり、クランクを逆に回したときに、チェーンづまりすることがあります。
調整位置の目安
もしも誤っていじてしまったら、この画像と同じくらいの位置に調整しておけば問題ありません。
大幅にいじらない限り、とくに問題なく変速させることができます。
謎のネジ
この「スプリングの入っているネジ」は何だろう?
このネジにアームが当たると、それ以上稼働しなくなるので、チェーンがハブ側に落ちないようにするためのストッパーっぽい。
調整位置の目安
このネジも基本いじらなくてOK。
もしも動かしてしまったら以下のように調整してください。
まずは一番大きいギアの「17T」に入れます。
「ネジ先」と「本体」に少しだけ隙間をあけるように調整してください。
締めすぎると、アームの可動範囲が狭くなり「17T」に変速できなくなってしまうので注意。
まとめ
調整といってもアジャスターを回すだけで解消する例がほとんどです。
基本的に「ワイヤーの張り直し」と「シフト側のアジャストボルトを微調整する」だけで、うまく変速させることができます。
それでも変速がもたつく場合は、リアディレイラー側のアジャストボルトを調整してみてください。
他のネジは、初期状態のままいじらなくてOK。もしも動かしてしまったら、上で紹介した位置に調整すれば問題ありません。
今回使用したドライバーはこちら↓