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初心者でもできる!スクエアタイプBB(ボトムブラケット)の脱着方法

スクエアタイプのボトムブラケットの脱着方法

スクエアタイプBB(ボトムブラケット)の脱着方法を紹介します。

脱着する際のポイントは、「逆ネジ」か「正ネジ」かを確認して作業を開始することです。

外すときの回転方向さえわかっていれば難しいものではありません。

それ以外は、工具で締め込むだけの簡単な作業なので、ぜひトライしてみてください。

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使用した工具

ボトムブラケットの脱着に使用した工具

今回は、①と②の2種類の『BB抜き工具』の使い方を紹介しています。

わたしのおすすめは①の工具です。

②の工具はモンキーレンチが必要。サイズは全長250mm~300mmほどあれば十分です。

BBを取り外す

左右のクランクを外してから作業に取り掛かります。

クランクの外し方はこちらを参照

1. 潤滑剤を塗布する

ボトムブラケットに潤滑剤をさす

初めてBBを外す場合は、固着している可能性があるので、ネジ部に潤滑剤を塗布しておくと良いです。

スプレー後は、内部に浸透するまで5~10分ほど待ってから外しましょう。

2. 左側から外す

ボトムブラケット取り外し工具をBBにセットする

まず、左側に『BB抜き工具』をはめ込みます。

ボトムブラケット取り外し工具とモンキーレンチでBBを外す

モンキーレンチを使って「反時計回り」に緩めていきます。

画像のようにセットして、矢印の方向に回せば大丈夫。

緩めるときに締め込み具合を覚えておくと、取り付けるときの参考になります。

ボトムブラケット取り外し工具が外れる

このタイプのBB抜き工具は浮きやすく、グラつきやすいので、注意が必要です。

溝をナメないように慎重に作業してください。

ボトムブラケットの左側が外れる

これで左ワンが外れます。

最初に少し緩めたら、あとは手を使って回していけば抜くことができます。

3. 右側を外す

右ワンをBB抜きで外す

右側も同様に工具をはめ込み、緩めます。

ただし、右ワンは逆ネジになっているので、緩めるときは「時計回り」に行います。

ボトムブラケットの右側が外れる

右ワンは、BBと一体化しているので、BBユニットごと抜けます。

グラつかない工具を使う(おすすめ!)

BBBのボトムブラケット取り外し工具

上で紹介した『BB抜き工具』が使いにくそうに感じたら、こちらの工具を使用することをおすすめします。

ハンドルが一体になっているので、モンキーレンチは必要ありません。

わたしが使っているのはBBBの工具ですが、PWT ハイトルク カートリッジBBツールなら2,780円ほどで購入できます。

BBBのボトムブラケット取り外し工具の仕組み

この工具は、ボルトを使ってシャフトのネジ穴に固定できるため、作業中に工具が抜け落ちる心配のない優れものです。

BBBのボトムブラケット取り外し工具をBBに装着する

このようにボルトを締め込むだけで、BBと工具を一体化できます。

BBBのBBリムーバーで左ワンを外す

工具が外れる心配がないから力を込めやすく、ハンドルが長いため、すぐに緩めることができます。

BBBのBBリムーバーで右ワンを外す

手で難しい場合でも、足で踏めばあっけないほど簡単に外すことができます。

固着して外れないBBなどに最適な工具です。

BBを取り付ける

取り付けも締め込むだけの簡単な作業です。

1. 掃除してグリスを塗る

ボトムブラケットを歯ブラシで掃除する

BBユニットを挿入する前に、シェル内の古いグリスをパーツクリーナーやウエスなどで落とします。

ボトムブラケットをグリスアップする

内部に均一にグリスを塗っておきます。

脱着がスムーズになるのと、音鳴りの防止、水の侵入を防ぐなどの効果があります。

2. 右ワンから取り付ける

ボトムブラケットは右側から取り付ける

組み立てるときは、右ワンから行います。

右ワンのねじ山とBB全体にグリスを塗っておきましょう。そうすることで、フレームに入ってくる水や汚れによって金属が錆びるのを防ぐことができます。

右側のボトムブラケットを締め込む

右ワンは、「反時計回り」で締め込みます。

BBが緩んでいると、破損や音鳴りの原因になるので、しっかりと強く締め込んでください。

3. 左ワンを取り付ける

左側のボトムブラケットのキャップにグリスを塗る

左ワンもねじ山にグリスを塗ってから組み付けます。内側にも塗るのを忘れずに。

左側のボトムブラケットを締め込む

左ワンは、通常のネジと同じで「時計回り」に締め込みます。

最後に左右のクランクを取り付ければ完了です。

クランクの取り付け方はこちらを参照

おわりに

BBとはボトムブラケットの略。

ホイールのハブとともに、回転部分の要であり、自転車の心臓部ともいえるところです。

スクエアタイプのBB自体は、メンテナンスフリーですが、クランクを外したときなど、たまにシェル内の錆をチェックしておくとよいでしょう。