スクエアテーパーBB(ボトムブラケット)の脱着方法を紹介します。
脱着する際のポイントは、「逆ネジ」か「正ネジ」かを確認して作業を開始することです。
外すときの回転方向さえわかっていれば、それほど難しいものではありません。
それ以外は、工具で締め込むだけの簡単な作業なので、ぜひトライしてみてください。
使用する工具
BB脱着ツールには、大きく分けて2種類あります。
一つは、BBツールとハンドルが一体になったタイプで、長いハンドルが付属しているため力を入れやすく、BBの取り外しに特化しています。
もう一つは、モンキーレンチとBBツールを組み合わせて使用するタイプです。このタイプでは、BBツールの部分だけを変更すれば様々なタイプのBBに対応できます。モンキーレンチのサイズは250mm~300mmほどあれば十分です。
スクエアテーパーBBを取り外す
スクエアテーパー型クランクの外し方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
1. 潤滑剤を塗布する
初めてBBを外す場合は、固着している可能性があるので、ネジ部に潤滑剤を塗布しておくと良いでしょう。スプレーした後は、内部に浸透するまで10分ほど待ってから外してください。
2. 左側のBBから外す
まず、左側に『BB脱着ツール』をセットします。
モンキーレンチを使って「反時計回り」に緩めていきます。画像のようにセットして、矢印の方向に回せばOKです。
これで左ワンが外れました。最初に少し緩めたら、あとは手で回すだけで外せます。
3. 右側のBBを外す
右側も同様にの手順で緩めます。ただし、右ワンは逆ネジになっているので、緩めるときは「時計回り」に回してください。
右ワンはBBと一体化しているため、BBユニットごと取り外せます。
BBが固着して外れないときは
古い自転車や初めてBBを外す場合、BBが固着して外せないことがあります。
そんなときは、こちらの工具を使用することをおすすめします。
これらの工具は、ボルトを使ってシャフトのネジ穴にBBツールを固定できるため、作業中に工具が抜け落ちる心配のない優れものです。
ハンドルが長いため、少ない力で緩めることができ、腕の力で外せない場合でも、足で踏めばあっけないほど簡単に外すことができます。
関連記事:固着したスクエアテーパーBBの外し方!確実に外したい方へ
スクエアテーパーBBを取り付ける
BBの取り付けは、締め込むだけの簡単な作業です。
1. 掃除してグリスを塗る
BBユニットを挿入する前に、シェル内の古いグリスをパーツクリーナーやウエスなどで落とします。
内部に均一にグリスを塗っておきましょう。これにより、脱着がスムーズになり、異音の防止や水の侵入を防ぐ効果があります。
2. 右ワンから取り付ける
BBを取り付けるときは、右ワンから行います。
右ワンは「反時計回り」に締め込みます。
BBが緩んでいると破損や異音の原因になるため、しっかりと力を入れて締めてください。
3. 左ワンを取り付ける
左ワンもねじ山にグリスを塗ってから組み付けます。内側にも塗るのを忘れずに。
左ワンは通常のネジと同じく「時計回り」に締め込みます。
これでBBの取り付けは完了です。おつかれさまでした。
関連記事:【初心者向け】スクエアテーパー型クランクの脱着方法
おわりに
BBとはボトムブラケットの略で、ホイールのハブとともに回転部分の要であり、自転車の心臓部ともいえるところです。
スクエアタイプのBBは、基本的にメンテナンスフリーですが、クランクを外したときなど、たまにシェル内の錆をチェックしておくとよいでしょう。