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期待はずれ?ガラス系コーティング剤の真実。防錆テストをしてみた結果

ガラス系コーティング剤の耐久性テスト

ガラス系コーティング剤は、愛車のボディを保護し、美しく保つために人気のあるアイテムです。

しかし、市販のガラス系コーティング剤は、プロが施工するコーティングと比べて効果がはるかに劣ることをご存知ですか?

簡易的なコーティングなので、被膜が薄く、耐久性が低いため、期待していたような効果が得られない可能性があります。

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ガラスコーティングとガラス系コーティングの違いは?

ガラスコーティングとガラス系コーティングの違い

ガラスコーティングには、ガラス成分主体の「ガラスコーティング」と、ポリマー原料に少量のガラス繊維を配合した「ガラス系コーティング」の2種類があります。

ガラスコーティングとは

ガラスコーティングは、二酸化ケイ素が主成分で空気に触れると硬化し、ガラスのような被膜を作るコーティング剤のことです。

この被膜は非常に高い硬度を持ち、小傷や汚れに強く、効果は長期間持続します。

ガラス成分の含有率は、商品によって30%、50%、90%など様々。ガラス含有率が高いほど、耐久性や撥水性などの性能が高くなり、価格も高くなります。

このガラスコーティングは施工が難しいので、プロに依頼するのが一般的です。

ガラス系コーティングとは

ガラス系コーティングは、少量のガラス成分と、ポリマー原料(フッ素、シリコン、レジンなどの有機成分)を主成分としているコーティング剤のことです。

「ガラス系ポリマーコーティング」と呼んだほうがわかりやすいかもしれません。

ガラス成分の含有率に明確な決まりはなく、たとえ1%未満でもガラス成分が入っていれば、ガラス系コーティングと名のれるようです。

ガラス含有率が不明な商品も多く、商品もピンキリ。それによって効果もまちまち。中にはポリマー系コーティング剤の方が効果の高い商品もあります。

ガラス系コーティング剤の被膜はとても薄く、水溶性なので効果は1〜6ヶ月程度。手軽に施工できるので、DIYに向いています。

防錆テストをやってみる

各コーティング剤の耐久性を試すため、防錆テストを行います。

用意したコーティング剤

ガラス系コーティング剤の比較

No. 商品名 タイプ
1 WAKO’S バリアスコート ガラス系
2 プロスタッフ X-MAL1 ガラス系
3 シュアラスター ゼロウォーター ガラス系
4 シュアラスター ゼロプレミアム ガラス系
5 EVERS 自転車ガラスコーティング ガラス系
6 AZ アクアシャイン クリア ガラス系
7 AZ アクアシャイン シルク ワックス
8 Muc-Off スウェットプロテクト 防錆
9 ダイソー シリコンスプレー シリコン

手持ちのガラス系コーティング剤6点に加え、ワックスタイプのコーティング剤、防錆専用のコーティング剤、ダイソーのシリコンスプレーを比較用に追加しました。

テスト方法

ガラス系コーティング剤の防錆テスト

カッターの刃をパーツクリーナーでしっかり脱脂してから、各コーティング剤を塗布。

1回目を塗ってから2日後に2回目を塗り、その後、3日間かけて完全に乾燥させました。

ここに海水と同じ3%の食塩水を霧吹きで吹きかけ、錆びるまでの時間を観察します。

1時間後

ガラス系コーティング剤に食塩水をかけて1時間後

食塩水を吹き付けると、たったの1時間でほとんどのコーティング剤が錆び始めてしまった…

おそらくガラス成分が少ないため、食塩水を弾ききれず、内部まで浸透してしまったのでしょう。

市販されているガラス系コーティング剤の被膜は想像よりも薄く脆いようだ。

6時間後

ガラス系コーティング剤に食塩水をかけて6時間後

6時間後には、ほとんどの刃が錆びてしまいました。

画像の4商品は比較的マシな方でしょうか。

24時間後

ガラス系コーティング剤に食塩水をかけて24時間後

今回用意したガラス系コーティング剤は、たったの24時間で全滅。

プロのお店で施工する密度の高いガラスコーティングはどうかわかりませんが、少なくとも市販のガラス系コーティング剤に塩害を防ぐほどの効果はないようだ。

ただし、『Muc-Off スウェットプロテクト』は、インドアトレーニングや、ライド中の汗によるサビを防ぐための専用コーティング剤なので、あまり錆びていません。

これは商品名に偽りなしですね。この中ではよく耐えたほうだと思います。

スマートトレーナーや、真夏のライドなど、大量の汗をかく場面で効果を発揮してくれるでしょう。

関連記事:汗の放置はNG!屋内トレーニングは外で乗るより自転車を傷めやすい

今度は、水道水や雨水で試す

ガラス系コーティング剤の撥水力

「さすがに食塩水はやりすぎだったか?」と思い、今度は「水道水」で試してみることに。

ちなみに、画像の3商品は撥水性が高いようで、水をよく弾いていました。

水をよく弾く商品ほど耐久性が高く、水が残りやすい商品ほど錆びやすいようだ。

1時間後

ガラス系コーティング剤を外に放置して1時間後

うーん、ただの水道水をかけただけなのに、上の4商品はたったの1時間で錆び始めてしまった。

これらのガラス系コーティング剤は、ダイソーのシリコンスプレーと大差ないという結果に。

おそらく、シリコン剤にほんの少量のガラス成分しか入っていないのでしょう。

24時間後

ガラス系コーティング剤を外に放置して1日後

24時間経っても錆びなかったのは、画像の3商品だけ。

    『シュアラスター ゼロプレミアム』は、残念ながら薄っすらと錆び始めています。

    雨の日に放置

    ガラス系コーティング剤を塗って雨の日に放置

    次の日は、雨だったので、そのまま放置。

    この雨で『バリアスコート』と『X-MAL1』のコーティングも剥がれ、錆びだしてしまった。

    ガラス系コーティング剤の耐久テスト結果

    で、雨の翌日がこれ。

    市販のガラス系コーティング剤は、本当に雨に耐えられるだけの効果があるのか疑問です。

    今回は金属に塗布したため、塗装面に塗った場合とは効果が異なるかもしれません。

    しかし、各商品は金属にも使用できると記載されていますし、たった1日の雨でコーティングが剥がれてしまうのは、いくらなんでも早すぎます。

    さらに、『Muc-Off スウェットプロテクト』も、持続的な雨には強くないようで、今回は全体的に少し錆びてしまった。

    期待はずれ?所詮は簡易コーティングか

    今回の実験結果から、金属に塗った場合は、雨に弱く、塩害に対してほとんど効果がないということがわかりました。

    塗装面に塗った場合の効果は不明ですが、おそらく同じではないかと思います。

    ただし、コーティング剤を塗れば、輝くような光沢感と、汚れが落ちやすくなる程度の効果は得ることができます。

    問題の耐久性ですが、雨の日にさえ乗らなければ、商品説明にある通り、1~3ヶ月くらいは持つのかもしれません。

    まとめ

    防錆耐久のあるコーティング剤

    サビの進行具合などから、今回用意したコーティング剤の防錆ランキングをつけると次のようになります。

    順位 商品名 タイプ
    1位 Muc-Off スウェットプロテクト 防錆
    2位 WAKO’S バリアスコート ガラス系
    3位 プロスタッフ X-MAL1 ガラス系
    4位 シュアラスター ゼロプレミアム ガラス系
    5位 AZ アクアシャイン シルク ワックス
    6位 シュアラスター ゼロウォーター ガラス系
    7位 エバーズ 自転車ガラスコーティング ガラス系
    同着8位 AZ アクアシャイン クリア ガラス系
    同着8位 ダイソー シリコンスプレー シリコン

    どのコーティング剤も雨が降ればすぐに剥がれてしまうのですが、あえて選ぶなら『バリアスコート』と『X-MAL1』が一つ抜けている印象です。次点で『ゼロプレミアム』。

    それからガラス系コーティング剤ではないですが、防錆に特化した『スウェットプロテクト』も役立ちそうです。

    個人的には、この4商品が許容範囲。これ以外の商品は正直、高いお金を払ってまで買う必要はないと思います。

    耐久性で選ぶ

    今回用意したガラス系コーティング剤の中で、最も耐久性があります。撥水性にも優れており、一番よく水を弾いてくれました。さらに、コーティング後は艶が出て、手触りもツルツルになります。

    安くて高コスパ

    1,650円ほどで買えるのでコスパは一番です。また「紫外線吸収剤」が入っているため、紫外線による劣化を防ぐ効果もあります。コンパウンド入りと、無しの2商品があるので注意。コンパウンドの入ってないタイプを選びましょう。

    光沢・ツヤ感優先

    耐久性は上の2商品よりも少し劣りますが、今回の中で一番光沢があったので、艶を出して輝かせたいなら『ゼロプレミアム』を選ぶのもあり。おそらく雨の日に乗らなければ、そこそこ持つでしょう。こちらも紫外線防止効果があります。

    防錆効果に特化

    この商品は、フレームを汗から保護する防錆タイプのコーティング剤です。室内でスマートトレーナーを使ったり、夏の日に汗がフレームにつくことが気になる場合や、海で潮風にさらされるときなどにおすすめです。