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ボールポイント早回し対決!最強の六角レンチはどれだ?

六角レンチ早回し選手権

六角レンチの先端が球状になっている部分を『ボールポイント』と呼びます。

このタイプは、斜めにしても回すことができるため、ネジ穴に垂直に差し込めないときに重宝します。また、ボルトを素早く仮締めしたり、緩めることも可能です。

傾けられる角度は各製品やメーカーによって異なるため、購入前に確認しておくことが大切です。

今回は、10種類の異なるメーカーのボールポイント付き六角レンチを比較し、最大傾き角度での回転性能をテストしました。

六角棒レンチの売れ筋ランキングはこちら

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ボールポイント付き六角レンチとは

六角レンチのボールポイントなら斜めから早回し可能

ボールポイント付き六角レンチには、以下のような利点があります。

  1. 斜めからボルトにアクセスできる
  2. 素早く仮締めや緩めの作業ができる
  3. 狭い場所や障害物がある場所での作業が容易になる

例えば、自転車のボトルケージを取り付ける際、アームが邪魔になることがあります。こんなときに、ボールポイントを使うと斜めからボルトに挿入できるため、作業がしやすくなり、結果として、作業効率が大幅に向上します。

六角レンチのボールポイントで早回し

このように斜めからボルトに挿入し、素早く締めたり、緩めたりすることができます。

ただし、高いトルクを必要とする作業では、通常のL字側の方が適しています。

各メーカー10種類のボールポイントを比較

各メーカーの六角レンチのパッケージ

比較のために、すでに持っていた「ヴェラ」と「ボンダス」の六角レンチセットに加えて、有名どころの8メーカーの六角レンチを追加で購入しました。

各メーカーの4mm六角レンチを比較

自転車用ボトルケージのボルトで比較するため、すべて4mmの六角レンチで統一しています。

多種多様なボールポイント

各メーカーのボールポイントは、球面の丸み、先端の角度、軸の太さなど、形状に大きな違いがあり、それぞれ個性的な特徴を持っています。

最も素早く回せるボールポイントは「エイト」!

最も斜めに傾けられて、素早く回せる六角レンチをテストした結果がこちらです。

各メーカーの六角レンチ、ボールポイントの角度を比較

順位 メーカー 最大傾き角度
(カタログ値)
1 エイト(EIGHT) 35°
2 ヴェラ(Wera) 30°
2 SK11 35°
3 ホーザン(HOZAN) 16°
4 PBスイスツールズ 30°
5 ボンダス(BONDHUS) 25°
5 京都機械工具(KTC) 25°
6 ベッセル(VESSEL) 38°
7 トネ(TONE) 30°
7 ワイズ(WISE) 30°

同着の製品もありますが、総合的に最も優れていたのは「エイト」のボールポイントでした

エイトはかなり傾けても素早く回すことができ、回転の滑らかさやボルトとの噛み合いも抜群で、非常に使い心地が良かったです。六角レンチ専門メーカーならではの高い技術力が光る結果となりました。

「ベッセル」の最大傾き角度38°には期待していましたが、実際に使用してみると、カタログ値ほどの傾きは感じられませんでした。一方、16°の「ホーザン」は、想像以上に作業性が良く、思っていたよりも傾けることができました。このことから、メーカーのカタログ値は、必ずしも実際の使用感と一致するとは限らないことがわかります。

おわりに

今回の比較はボールポイントの角度と早回し性能に限ったものです。

わたし個人の比較結果であり、ボルトの形状によっては結果が異なる可能性もあります。

また、六角レンチの性能は、ボルトへの食いつき具合、しなり具合、硬さ、滑りにくさ、回したときのフィーリングなど他にも多くの要素がありますので、今回の順位がその工具の全てを示しているわけではありません。

例えば、今回最下位だったワイズは、角度の傾きは少なかったものの、ボルトにしっかり食いついている感じが好印象でした。

それでも、総合的に見てエイトの六角レンチが優れていたことは間違いありません。

ちなみに、わたしがメインで使っている丸ハンドルでグリップ付きのヴェラも非常に使いやすく、おすすめです。