久しぶりに新しいチェーンルブを買ってみました。
潤滑剤として有名な「5-56」を発売している呉工業の自転車専用チェーンルブ セミウェットになります。
KURE チェーンルブ セミウェットとは
今回、私が購入したのはセミウェットタイプになります。
粘土を最小限に抑えることで、スムーズなライディングを可能にし、砂などの付着を抑えているそうです。
容量は200ml、1,500円ほどで購入することができます。
他にもKUREからドライタイプが発売されています。
チェーンを守りながら、オイルによる抵抗を極限まで抑え、軽快なライディングを実現してくれます。
関連記事:KURE チェーンルブドライ|静かに回って汚れが付着しにくい!
スプレータイプ
スプレータイプだからチェーンに塗布するのが楽ちん。
スプレーを吹きながらペダルを回転させるだけなので数秒で終わります。急いでいるときは非常にありがたい。
使わないときはノズルを外してキャップに差し込んで保管しておけます。
ノズルの横の出っ張りって意外と邪魔なので助かります。
オイルの詳細
液体は薄茶色です。指で伸ばしてみるとサラサラしていますが、ヌルヌル・ベタベタではなく、しっとりとその場に留まるような感じがします。
サラサラ系のオイルは注油後に滴り、床を汚してしまうことがありますが、このオイルは注油後もチェーンに留まるので垂れてくることはありませんでした。また、付着性に優れているためスプレー時に飛び散ることもありません。
それと、水置換効果があるので湿気や水分を除去し、サビの発生を防せいでくれます。耐久性にも優れているので、雨などの悪条件下でも効果を発揮してくれます。
- 液化チタン
- 潤滑セラミックス(ボロン)
- 有機モリブデン
- 防錆剤
- 潤滑油
200km走ってみた
DAHON K3にKURE チェーンルブ セミウェットを塗布して200kmの距離を走ってきました。
使用感としては、抵抗感もなく、軽い感じでスムーズによく回転していると思います。
それと私の体感ですが、大体200kmくらいで乾いてきたかな?と感じましたので、それくらいを目安に注油するといいと思います。
いつもなら200kmも走ると、プーリーにチェーンオイルと泥が混ざった粘土状のものがベッタリとこびり付いていますが、今回は少量で済んでいます。
チェーン側面にも汚れがほとんど付着していません。
ただし、よく見るとまったく汚れていないわけではなく、細かい砂のようなものが付着しています。
指でチェーンをなびるとこの通り、ふつうに汚れます。
しかし、粘土状の汚れがつかないだけでも凄いことだと思いますよ。
エーゼットの潤滑剤と比較
もっとわかりやすくエーゼットの潤滑剤と比較してみたいと思います。
比較するのはチェーンルブとしても人気な潤滑剤 CKM-001です。
スプロケットの汚れを比較
こちらはエーゼット CKM-001を塗布して200km以上走ったスプロケットになります。
スプロケット全体が真っ黒に汚れてしまっています。
そして、こちらがKUREのセミウェット。多少の汚れはありますが、銀色のところが結構残っていますね。
ちょっと言い訳なんですが、チェーン注油後に面倒だったのでウエスで余分なオイルを拭き取っていませんでした(汗)
本当ならチェーンの細部まで浸透・定着させるため、注油後5~10分後に拭き取るのが正しい手順です。そうしていたらもう少し綺麗だったかなと思います。
チェーンの汚れを比較
チェーンが粘土状の汚れでベタベタ。
エーゼットのチェーンルブ全般に言えることなんですが、真っ黒に汚れやすいのが欠点かな。リーズナブルで回転が滑らかなところは最高なんですけどね。
上のエーゼットと比べたら汚れ方が雲泥の差。
まとめ
- スプレーだから楽に塗布できる
- 汚れの付着が抑えられている
- 優れた浸透力と定着性
- 総合的なバランスが良い
- 水置換で錆を抑える
- 雨など悪天候にも耐えられる
耐久性・メンテナンスの周期・チェーンの潤滑性・ゴミの付着度などを総合すると非常にバランスの良いチェーンルブだと思いました。
ドライタイプでは、いささかチェーンの潤滑性に不安を感じている方は、このセミウェットを選ぶといいと思います。とくに通勤での使用や週末ライダーにおすすめです。
スプレータイプだから走る前にサッと吹きかけ、軽く拭いてから出られるのでズボラさんにも良いと思います。欠点と言えば価格がちょっと高い所くらいでしょうか。
ただし、ある程度のゴミの付着は避けられませんので、それが気になる方は同じくKUREから発売されている“ドライタイプ”がおすすめです。