Vブレーキの『台座ボルト』を交換したので、その手順を詳しく紹介していきます!
台座ボルトとは
『台座ボルト』とは、Vブレーキを外すと現れるボルトのことです。
アルミ製に交換
今回はAliexpressで買ったLiteproのアルミ製ボルトに交換します。2個で400円くらい。
前後で4本必要
交換には、前後あわせて「4本のボルト」が必要です。
Amazonに「チタン製」の台座ボルトが売っていました。ただし、2本で1,500円なので、4本だと3,000円もしてしまいます…
サイズを確認する
台座ボルトには「M8」や「M10」などのサイズがあります。
サイズがわからなければ、ボルトを外してから、ねじ山の太さを測るのが確実です。
- M8=ねじの太さ 8mm
- M10=ねじの太さ 10mm
上の画像ように「9.8mm」だった場合は「M10」です。デジタルノギスで測ると若干小さい値が出ます。
今回使用したアイテム
使用する工具は2本だけなので、比較的簡単に交換できます。
リードパイプを外す
最初に、ブレーキアームを押さえて「リードパイプ」を外します。
アームが開放されたら準備OK。
穴の位置を確認する
ブレーキを外す前に『バネ穴』の位置を確認しておきましょう。
3つの穴がある
「バネ穴」とは、台座にあいている3つの穴のことです。
ブレーキを取り付けるとき、この穴に「ストッパーピン」を差し込むのですが、外したあとでは、どの穴に入っていたのかわからなってしまいます。
事前にどの穴か確認する
ブレーキを外す前に裏側からのぞいて、穴の位置を確認しておくと、あとで困りません。
上の画像では、真ん中の穴に入っているので、戻すときもこの穴に入れます。
ブレーキを取り外す
ブレーキを固定しているボルトを「5mmのアーレンキー」で外します。
固定ボルトには「ワッシャー」がついているので、なくさないようにしてください。
スプリングを解除する
ブレーキアームの裏側に棒状の「スプリング」があります。
アームにある爪で押さえてあるので、内側にずらしてから解除します。
「スプリング」が外れると、簡単にアームを抜くことができます。
ブレーキ本体を交換するときは、この段階で付け替えればOKです。
台座ボルトを外す
台座ボルトを外すには「8mm」か「9mm」のスパナが必要です。
8×9mmのスパナを用意する
台座ボルトの種類によって、サイズが異なるので「8×9mmのスパナ」を買っておけば、どちらにも対応できます。
しかし、「9mm」はあまり使われていないサイズのようで、近場のホームセンターや100均では扱っていませんでした。しかたないのでAmazonで注文することに↓
結構かたい
『DAHON K3』の台座ボルトは「M10」サイズで「9mm」のスパナを使用します。
「反時計回り」に回して緩めますが、結構かたいので、しっかり握って力を込める必要がありました。
ホイールを外すと作業が楽
作業中に気づいたのですが、自転車を逆さまに立てて、ホイールを外したほうが作業しやすかったです(汗)
ねじ穴の掃除をする
外した台座ボルトは、汚れがひどく、根本が少しサビていました。
「パーツクリーナー」と「綿棒」を使って、ねじ穴をきれいにしておきます。
「ゆるみ止め」を塗る
新しい台座ボルトに、ねじの「ゆるみ止め」を塗ってから取り付けます。
ロックタイトの中強度タイプ
今回はロックタイトの「中強度タイプ 243」を使用。「緩ませたくないけど、外そうと思ったときに外せないと困る」といったときにピッタリな商品です。
台座ごと外れた場合
台座ボルトの固定が甘いと、固定ボルトを緩めたときに一緒に回ってしまい、固定ボルトに台座ボルトがくっついたまま外れてしまうことがあります。
そうなると、ブレーキが外れてもボルトが固定されたままの状態になるので、ブレーキ本体や台座ボルトの交換ができなくなります。
台座ごと外れたときの対処法
対処法としては、台座ボルトに「ロックタイト」を塗ってから、もう一度固定し直して24時間放置。「ロックタイト」が完全硬化して、台座がガッチリ固定されるのを待ちます。その後、固定ボルトの隙間に「潤滑剤」をスプレーし、馴染ませてから外せば何とかなります。
もし、それでもダメなときは、台座ボルトのねじ山を万力で固定して外すしかないと思います。この場合、ねじ山が潰れるので、新しい台座ボルトを買うことになります。
新しい台座を取り付ける
新しい台座ボルトを「時計回り」に回して固定します。
見た目はカッコよくなりましたが、ブレーキを取り付けたら見えなくなります(笑)
まぁ、カスタムは自己満足の世界なので、それで良いのです。
ブレーキを取り付ける
台座にグリスを塗ると、ブレーキの動きがスムーズになります。
「スプリング」を解除し、「ストッパーピン」を元の穴に差し込みます。
解除していた「スプリング」を、ブレーキアームの爪に引っ掛けます。
ブレーキを固定する
固定ボルトにグリスを塗って固着を防止。
あとは「5mmのアーレンキー」を使って、しっかり固定すれば完了です。
横から見ると、ちょっとだけ赤いのが見えました(笑)
まとめ
- 台座ボルトにはサイズがある
- 前後で4本のボルトが必要
- 8×9mmのスパナを用意する
- 交換自体は比較的簡単
- ゆるみ止めを必ず塗る
- グリスアップも忘れずに
台座ボルトの交換は、自転車のカスタムの中でも、かなり自己満足な部類かもしれません(笑)
もし興味があったら、この記事を参考に交換してみてください。