Vブレーキシューの交換と調整方法を画像つきで紹介します。
私独自の手順なので、正規の方法とは異なるかもしれませんが、調整はしやすいかと思います。
使用する工具は、六角レンチセットとプラスドライバーのみです。
古いブレーキシューを取り外す
まずはアーレンキーを使用してワイヤーを固定しているボルトを緩めます。
5mmのアーレンキーを使用する場合が多いです。
アームが開いたら、古いブレーキシューを取り外します。
新しいブレーキシューを取り付ける
スペーサーの入れ方
点線がブレーキアームとして、画像のようにスペーサーを入れていきます。
大小のスペーサーを入れ替えることで、アームの間隔を調整することができます。
古いシューを取り外す前に、大小のスペーサー位置を確認しておくと迷わずに済むでしょう。
シューを仮止めする
左右のアームにシューを取り付けます。
シューに「矢印」が書いてあると思うので、ホイールの回転方向に合わせてください。
大体の位置を調整したら、軽くネジを締めて固定しておきます。
そして、本締めする前に、ここでワイヤーを固定してしまいます。
リムにシューを強く当てて、隙間なく締め込んでください。
こうすることで、シューが動きにくくなって微調整がしやすくなるんです。
シューの位置を微調整する
シューはリム上部から1mmの隙間をあけて、水平・垂直に当たるように固定します。
本締めする
あとはブレーキレバーを力強く握りしめながら、シューのボルトを本締めします。
かなり強く握らないとシューが動いてしまうので注意してください。
ワイヤーを調整する
アジャスターボルトを根本まで締めておく
ワイヤーの調整をする前に、ブレーキレバーのアジャスターボルトを根本まで締めておきます。
リードパイプが外れるところで固定する
ワイヤーはリードパイプがギリギリ外せるところで固定してください。
こんな風に外せればワイヤーの調整はOK。
ホイールを外したいときは、このようにしてリードパイプを外すことになります。
ブレーキレバーの握りを調整する
リードパイプが外せる位置だと、たぶんレバーの握りが甘いと思うので、アジャスターボルトを使って調整していきます。
アジャスターボルトを緩めて調整する
ブレーキレバーを「にぎにぎ」しながら、アジャスターボルトを矢印の方向に緩めると、シューの幅が狭くなっていきます。
自分の握りやすいところにきたら、ロックリングで固定してください。ちなみに、リムとシューの隙間は1~2mmが適正とされています。
ホイールを外す場合
ホイールを外す場合は、アジャスターボルトを根本まで戻せばOK。
上でリードパイプがギリギリ外れるところで調整したのはこのためです。
片効きの調整をする
レバーを握ったとき、アームが片方しか動かない状態を「片効き」といいます。この場合は均等に動くように調整する必要があります。
調整ネジを回す
調整ネジはアームの根本にあります。
ここのネジはドライバーかアーレンキーの場合があるので、形状に合うものを使用してください。
まずは、動いているアームの調整ネジを反時計回りに回して緩めます。
数回ブレーキレバーを握り、アームの動作を確認してください。
まだ均等にならない場合は、反対側の調整ネジを時計回りに締めます。
- 動いてるアームは緩める (反時計回りに回す)
- 動いてないアームは締める (時計回りに回す)
均等に動くか確認する
ブレーキレバーを数回握って、均等に動くようになっていれば調整完了です。
最後に余ったワイヤーをアームの裏側に引っ掛けておきます。
最終確認
ブレーキレバーを握って、シューの当たりや角度、左右のクリアランスを確認ます。問題がある場合は再調整を行ってください。
また、ホイールを回転させたときに、一部の場所でリムがこすれるならホイールが振れています。自転車店で調整してもらいましょう。
以上でVブレーキの調整は完了です。おつかれさまでした。