『シュアラスター』といえば、車の洗車用品を扱っているメーカーとして有名です。
このシュアラスターが2021年から自転車業界に本格参入しました。
今回は試しに『チェーンルブ セミドライタイプ』を購入したのでレビューしていきたいと思います。
プロと共同開発!
ロードレースのプロチーム『宇都宮ブリッツェン』や『さいたまディレーブ』との共同開発で生まれた商品。
プロ選手はもちろん、メカニックなどチームスタッフの意見も取り入れて、様々な改良を重ねてきたそうなので期待ができます。
他にもチェーンルブの「ウェットタイプ」や「チェーンクリーナー」を発売しています。→詳細はこちら
2つの潤滑成分
おもな成分は「フッ素樹脂」と「ファインセラミックス」の2点。
「フッ素樹脂」は、潤滑性を高めて、軽快なペダリングを実現。
「ファインセラミックス」は、耐摩耗性を高めて、300km以上の走行にも対応します。
チェーンの注油方法
オイルをスプレーする前に、チェーンのクリーニング(脱脂)をしておくと、浸透率を高めることができます。
容器をよく振る
容器を上下に10回以上よく振ってから、スプレーします。
スプレーを吹く
クランクを回しながら、1リンクずつ吹きかけていくのがポイント。
このとき、チェーンのつなぎ目から注し始めると一周したのが分かりやすいです。
浸透するまで待つ
チェーンに注油し終わったら、浸透するまで5~10分ほど待ちます。
その間に、ディレイラーの関節部分などに注油しておくといいでしょう。
ノズルが細いので、注油しにくい部分にもしっかり注油することができます。
余分なオイルを拭き取る
オイルが浸透したら、余分なオイルを拭き取ります。
セミドライタイプの使用感
塗布後のチェーンは、表面がサラッとしていてヌメヌメしていません。
表面でべたっと残るタイプではなく、プレートの内部に吸い込まれるように浸透し、内部にとどまるような印象を受けました。
それから、結構たっぷり吹き付けましたが、時間を置いても床に垂れていませんでした。
ちなみに、このノズルは「寝かせると通常のスプレー」になる2Way仕様になっています。
120km走行後のチェーン
とりあえず、120kmほど走ってきたので、チェーンの様子を確認してみました↓
表面への汚れの付着がよく抑えられています。
汚れの積もり具合も少ないですね~。それでいて内部のローラーには、しっかりとオイルが残っていました。
セミドライなので多少の汚れは付着しますが、プーリーも綺麗です。
汚れが定着する前に、塊がボロボロ落ちるため、良いコンディションを長く保つことができるのだと思います。
耐久性は?
指で触れてみましたが、120km程度なら、まだまだ余裕に感じます。
商品説明に「300km以上の走行にも対応」と謳っていますし、プロ選手と共同開発しているので、耐久性は実証済みと考えていいでしょう。
まとめ
- 浸透性が非常に高い
- 汚れが付着しにくい
- セミドライにしては長持ち
- スプレーしやすいノズル
「チェーンが真っ黒になって、粘土状の汚れが溜まるのが嫌だ」という方には、ぴったりなチェーンルブだと思います。
浸透性が高いので、少量を吹きかけるだけでもチェーンのプレート内にしっかりとオイルが付着してくれます。
プロ選手やスタッフの意見を取り入れているので信頼度が高いですし、好感も持てます。
「エーゼット」「KURE」「シュアラスター」などいろいろなメーカーが自転車業界に参入してくれて、チェーンルブ選びのチョイスが増えたのは嬉しい限りです。