今回は3つの「セミウェット」と「セミドライ」タイプのチェーンルブを紹介します。
それぞれに個性があるので、自分にあったものが見つかるかもしれません。
また使用環境によっては「水置換性」を持っているものを選ぶと役立ちますよ。詳しくは記事内で!
3つのチェーンルブ
①KURE | ②シュアラスター | ③エーゼット | |
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種類 | セミウェット | セミドライ | セミウェット |
成分 | 液化チタン 潤滑セラミックス(ボロン) 有機モリブデン 防錆剤(水置換性) 潤滑油 |
潤滑油基油 フッ素樹脂 ファインセラミックス 添加剤 防錆剤 |
合成エステル 石油系溶剤 防錆剤(水置換性) 添加剤 |
容量 | 200ml | 220ml | 420ml |
価格 | 1,650円 | 1,760円 | 605円 |
①KURE:低粘度でありながら、優れた潤滑性と耐摩耗性を持っています。ほこり等の汚れが付きにくいのも特長のひとつ。水置換性あり。
②シュアラスター:ドライ系の割にチェーンの動きは軽やか。耐久性も300kmとかなり高め。走行中にチェーン表面の汚れが自然と剥がれ落ちるので、チェーンを綺麗に保つことができます。
③エーゼット:容量420mlなのに600円と安価。容量を気にせず使え、水置換性もあるので湿気や水分を除去し、サビの発生を防いでくれます。
関連記事:シュアラスターが自転車業界に参入!セミドライタイプのチェーンルブを試してみた
「セミウェット」と「セミドライ」って何?
「セミウェット」と「セミドライ」の共通点は、ドライタイプよりも長持ちし、ウェットタイプよりも汚れにくい、バランスの取れたオールマイティー型のチェーンオイルという点が挙げられます。
「ドライ」タイプでは、いささかチェーンの潤滑性に不安を感じる。しかし「ウェット」タイプでは、ゴミが付着して汚れやすい…などの悩みを解決した「いいとこ取りのチェーンルブ」いうわけです。
どっちを選んだらいいの?
2つの違いは、潤滑性(ウェット系)と速乾性(ドライ系)のどちらが優れているか、という点です。
なので「ウェット寄り」か「ドライ寄り」か自分に合っている方を選べばよいでしょう。
- 潤滑性重視→セミウェット
- 汚れにくさ重視→セミドライ
性能を比較してみる
実際に塗布してみると、粘度に大きな差がありました↓
KUREの「セミウェット」タイプは、塗布後すぐに垂れてくるほど滑らかでヌルヌルしています。いかにも潤滑性が高そうな印象を受けました。
シュアラスターの「セミドライ」タイプは、垂れるまでに時間がかかり、液体に若干の粘り気を感じましたが、ベタベタするわけではなく、しばらくするとサラッとした指触りになりました。
汚れ方の違い
走行後の「チェーン汚れ」を指に取ってみました↓
KUREの「ウェット」タイプは、汚れに光沢があってヌルヌルしています。
一方、シュアラスターの「ドライ」タイプは、汚れがぱさついている感じです。
水置換性のあるチェーンルブ
『エーゼット』と『KURE』のチェーンルブは「水置換性」というものを持っていて、これが使い所によっては重要となってきます。
水置換性とは
雨の日の走行後は、チェーンの内部に水分が残っているので、ただのオイルでは水にはじかれてリンクの中にまで入っていきません。
ところが「水置換性」があると、チェーンが水に濡れていても、水を追い出してくれるので、濡れたままでも注油することが可能となります。
雨の日のメンテナンスに
自転車を外に置いていたり、雨の日によく走ることがあるのなら、サビの発生を防ぐためにも「水置換性」のあるチェーンルブを1本持っておくとよいでしょう。
洗車後の注油にも有効
わたしは「洗車後」にブレーキやディレイラーの関節部分など、錆びて欲しくないところに注油しています。
そうするだけで奥に残った水分を追い出してくれるから便利なんですよ。
どのチェーンルブがおすすめ?
「どのチェーンルブを使いたいか?」と言われると迷いますね~。
チェーンをきれいに掃除した後なら、やはり「KURE」か「シュアラスター」を使いたいかな。
輪行などで自転車を持ち運ぶときは、周りが汚れにくい「セミドライ」がいいですね。
「液化チタン」や「セラミックス」とかオカルト的な効果を期待する面もあるので、それっぽいチェーンルブを使うと、こころなしかペダリングも軽く感じます(笑)
または「エーゼット」が1本あれば十分という人もいるでしょう。容量を気にせず「プシューッ」と気軽に吹き付けられますから、実際メンテナンス用としても役立っています。
答えになっていないかもしれませんが、趣味として自転車に乗るのだから、自分が納得したものを使うのが一番です。
まとめ
- 潤滑・耐摩耗性ならKURE
- 速乾性・防汚性ならシュアラスター
- コスパ重視ならエーゼット
この3つの共通点は「潤滑力・耐久性・汚れにくさ」のバランスが良いということです。
また「水置換性」があると雨の日や洗車後のメンテナンスが楽になるので、1本は持っておくといいでしょう。