腕に巻くタイプの光学式心拍計 Polar Verity Sense を購入したので、レビューしていきたいと思います。
Polar Verity Senseとは
『Polar Verity Sense』は、腕に巻くタイプの心拍計です。
胸バンド式の心拍計と違って、電極パッドを水に濡らす必要がないので格段に使いやすくなっています。
また、ゴムバンド込みの重量は、たったの17gと軽量です。
付属品
- センサー本体
- ホルダー付きゴムバンド
- USB充電器
- 水泳のゴーグル用クリップ
- 収納ポーチ
- 説明書
アンテナ内蔵ホルダー
ホルダーの内側にある「銀色のリング」が“内蔵アンテナ”になっています。
このホルダーにセンサーを装着することで、Bluetoothの伝送範囲が20mから150mに広がります。
接続方法
「Bluetooth」と「ANT+」に対応。
センサーは思っていたより小さく、500円玉と同じくらいのサイズです。
センサーの脱着
LEDを上に向けて、センサーをホルダーにはめ込みます。左右はどちらでも大丈夫。
センサーを外すときは、真ん中に空いている穴のところを指で押せば簡単に外れます。
ゴムバンドのサイズ
ゴムバンドの幅は25mm。よく伸びて肌触りもなめらか。
バンドが長いため、「手首」に巻いて使うことはできませんでした。「前腕」か「上腕」に装着する必要があります。
3つのトレーニングモード
水泳モード:プールでのスイミングに特化したモード
記録モード:トレーニングのデータを内蔵メモリーに保存し、後からアプリなどに転送するモード
電源を入れたときのデフォルトは「心拍数モード」です。
モードは電源を入れてから最初の3秒くらいの間に、ボタンを押すことで切り替えることができます。
6個のLEDライト
光学式の心拍計は、LEDライトを照射し、反射光の変動から心拍数を測定します。
スマートウォッチでは、LEDの数が1~3個のものが多い中、Polarは6個のLEDを搭載しており、センサーの信頼性は高いものとなっています。
ライトは点滅するタイプもありますが、Polarのライトは常に点灯した状態でした。
装着方法
ゴムバンドを伸ばし、ずり上げながら装着していきます。
着け心地は良好。とくに違和感を感じません。
一度バンドの調整をしてしまえば、次回からスムーズに装着することができます。
電源のON-OFF
電源ONは「ボタンを短く押す」だけなので、スタートがとてもスムーズです。
電源OFFは「ボタンを長押し」します。消し忘れても10分ほどで自動OFFになるので安心です。
使用可能時間
1回の充電で最大30時間トレーニングを記録することができます。
バッテリー切れが近づくと本体のLEDが赤く点滅。詳細な残量は、スマートフォンのアプリに接続しないとわからないのが難点かな。
充電時間
充電は「専用のUSBアダプター」にセンサーを取り付けて行います。
接点同士を合わせて装着しないと、正しく充電できないので注意してください。
わたしが試してみたところ、約1時間で0~100%まで充電することができました。
センサーの精度
心拍数の上がり方は「120→121→122→123→124」のように1ずつ上がっていくことが多いです。
急激に心拍数を上げると、2~4段飛ばしくらいで徐々に追いつく感じ。
数値が飛んだりすることはなく、腕のどの場所につけても見失うことなく安定しています。
Wahooと比較
実は『Wahoo TICKR FIT』も持っているので比較してみたところ、安静時は±1程度でほぼ同じ。運動時も一定の負荷のときは、±1~2の範囲で推移しています。
まぁ、心拍数が上がったり、下がっていく過程では、さすがに同じとはいかず、ずれますが、心拍数が安定してくれば誤差は±1~2以内に収束するので、どちらも精度に問題はありません。
しかし、心拍数が変化したとき、数値の反映が早いのはWahooの方です。ただ、数値が変動しやすい面があるかな。
Polarは急に心拍数が変化したとき、Wahooよりも1秒ほど遅れることがありますが、数値の変動は少なく安定しています。
例えば、心拍数120bpmで運動しているとき、Wahooの心拍数は「120→119→120→121」のように変化して落ち着かない感じ、Polarは「119⇔120⇔121」の間をゆっくり変動する印象です。
まとめると、
心拍数の変動が激しい運動をしていて「数値を素早く反映させたい、常にモニタリングしていたい」という目的ならWahooのほうがいいかも。
心拍数を徐々に上げ下げして、安定した精度と接続性を選ぶならPolarかな。
関連記事:腕に装着する心拍計「Wahoo Tickr Fit」胸バンドに劣らず高精度
Zwiftにすぐ繋がる
わたしはZwiftに接続して、室内トレーニングで使用しています。
Polarはセンサーを見つけて繋がるまでが早いのでストレスがありません。しかも接続後の動作も安定しているので、Zwiftをプレイしている人におすすめです。
Wahooはすぐに接続できるときもあれば、遅れたり、見失ってしまうことがたまにあります。
まとめ
- 6LED光学式の心拍計
- 腕に巻いて使用する
- 重量17g、500円玉サイズ
- ホルダーにアンテナが内蔵
- BluetoothとANT+に対応
- 3つのトレーニングモード
- 最大30時間使用可能
- 数値と接続が安定している
心拍センサーは、運動中に測定できなくなるとストレスが大きいので、Polarの接続が安定していて、精度が良いという点は、大きなメリットと言えます。
6個のLEDが関係しているかわかりませんが、心拍数が途中で計測できなくなることは今のところなく動作は安定しています。