DAHON Visc EVOのヘッドセットをLiteproのものに交換しました。
シールドベアリングを使用しているので、剛性が高くハンドリングがスムーズになります。
今回は古いヘッドセットを外してから、新しいヘッドセットを圧入するまでの手順を紹介します。
使用する工具
画像の専用工具を使用してヘッドセッドを交換します。
まずはヘッドワンリムーバーでヘッドワンと呼ばれる上下に圧入されたワンを外します。
ダホンの場合、購入するサイズは「1-1/8」です。
ハンドルポストやフォークの外し方は↓こちらの記事で紹介しています。
ヘッドワンリムーバーの使い方
まず、ヘッドワンリムーバーを使って下ワンを外します。
画像のように柄の方から入れていきます。
工具の広がっている部分を手で抑えると入れやすいです。
中まで入ると「パチン!」と大きな音が鳴ります。
使用するハンマーの種類
片手でフレームを持ち浮かせながら、ヘッドワンリムーバーの柄をハンマーで叩きます。
この時に使うハンマーは鉄製のものを使用してください。
ゴムハンマーだと弾んでしまい、いつまで経っても外せません。
かなり強く叩かないと外れない
かなりの力でおもいっきり叩かないと外れないです。
カーン!カーン!っと大きな音が鳴るので夜はやめておきましょう。
下ワンを外したら上ワンも同様の手順で外します。
取り外したヘッドセット
取り外したDAHON純正のヘッドセットがこちら。
実測重量は107gでした。
ずっしりとした重みがあります。
ベアリングの中身を確認してみようと思います。
内側にある銀色の輪っかを「千枚通し」か「精密ドライバー」で持ち上げて取り外します。
ベアリング内部はこんな感じ。
このタイプのベアリングはシールドベアリングに比べて滑りが悪いです。
小さな鋼球がバラけやすいので注意してください。
先曲ピンセットがあると簡単に鋼球を掴むことができます。
新しいヘッドセットに交換
ダホン用でシールドベアリングのヘッドセットとなるとLiteproしか見当たりません。
こちらのAliexpressにあるものと同じものを購入しました。
Amazonでは「MicrOHERO HS-DO44」というものがありました。
これもDAHONに合うはずです。
実測重量はLiteproが72gでした。
ヘッドセットを圧入する道具
これはAmazonに売っていたヘッドセット圧入ツール。
ヘッドセットの他にボトムブラケットの圧入もできるみたいです。
分厚いワッシャーに挟まれたこのベアリングがミソです。
このベアリングで均等に力を加えられます。
ヘッドワンに当たるワッシャーが回転しないようになっています。
これにより力が均等に加わります。
圧入中にワンが斜めになる心配が少ないかと思われます。
よく考えられていますね~。
ナットのサイズは16mm。
だから、16mmのレンチが2本必要です。
1本で抑えて、もう1本で締め込みます。
ヘッドワンを圧入する
新しいワンをはめたらプラハンで軽く叩いて向きを整えます。
斜めにならないように注意しましょう。
ワンが平行になったら圧入工具をセットします。
ワンは必ず片方ずつ圧入します。
上下のワンをいっぺんに圧入してはいけません。
ズレることなく圧入することができました。
なかなか優秀な工具です。
もう片方も同様に圧入してください。
あとはフォークを差し込んで各パーツをセットすれば完成です。
ダホン純正ヘッドセットだとハンドルポストを動かすとゴロゴロしていました。
交換後はさすがにシールドベアリングだけあってハンドリングが滑らかです。
フォーク下玉押しの外し方は↓こちらの記事で紹介しています。
おわりに
ヘッドセットの交換は、専用工具を使用したほうが何倍も楽に作業を進めることができます。
実際にヘッドセットの交換作業をしていただければわかります。
ヘッドワンは本当に固くて「専用工具でないとまず外せない」と感じました。
ホームセンターで揃えた自作工具はおすすめしません。
パーツに余計な傷が入ってしまうかもしれません。
少しのお金をケチったばかりに失敗して結果的に高くついたりします。
大人しく専用工具を購入しましょう。
効率のよい作業を行うためには必須です。