道を歩いているとき、マスクをしていないランナーが通り過ぎたら「おーい、飛沫飛沫!」って思いますよね?
これはサイクリングでも同じことが言えると思います。飛沫対策無しで自転車に乗っていると思わぬ反感を買ってしまうかもしれません・・・
緊急事態宣言中でも「密」を避けた軽い運動なら問題ないとしていますが、周囲の人への配慮として運動中もマスクやバフを着用したほうがいいでしょう。
ただし、これは自主的なもので、決して他人に強要したり非難するものではありません。
運動中も感染予防を!山中教授が呼びかけ
市民ランナーでもあるノーベル賞受賞者、山中伸弥さんも警鐘を鳴らしています。
運動中に大きな息をすることは「せき」や「くしゃみ」をしているのと同じ状況らしい。
そして、感染していても気づかない無症状のランナーがウイルスを巻き散らかしているかもしれないという。
この動画で山中教授は周りのエチケットとしてマスクやバフの着用を呼びかけています。
感染を防止する適切な間隔は?
運動中ではソーシャルディスタンスとして推奨されている2メートルの距離をとっていても前を走る人の飛沫を浴びてしまうそうだ。
なぜなら、走行していると飛沫が後方へと流れていくからです。感染を防止するためには適切な間隔をあけて走ることが大切になってきます。
ジョギングとウォーキングの適切な距離
飛沫が届かない距離は、ウォーキングでおよそ5メートル、ランニングではおよそ10メートルであることがわかりました。
サイクリングの適切な距離
サイクリング中は、なんと20メートルの間隔をあける必要があるそうです。
スピードが出るほど感染を防ぐ距離が長くなるそうだ。
だから、2人以上で走るときは前後に大きく距離をあけて走ることが大事。また、横に並んで声をかけるて走ることもリスクが高い、基本は1人で走るほうがいいでしょう。
マスク代わりに有効なバフ
マスクは鼻に張り付いて不快なので、山中教授は“バフ”の使用を推奨しています。
バフとは伸縮性のある筒状の布のこと。
よくスキー選手や登山家などのアスリートが使用しています。口や鼻にホコリが入るのを防ぐだけでなく、ネックウォーマーやキャップにもなる万能アイテムです。
運動をすると「せき」や「くしゃみ」と同じくらいの飛沫が飛びますが、布で口元を覆うだけでも飛沫の拡散を防ぐ効果はあるそうだ。
バフはスポーツ用品店やアウトドアショップで購入することができます。
山中教授の動画が出てから買いに来る人が増加しているらしい。かく言う私も動画を見てすぐに買ってしまった(笑)マスクが買えないのでその代わりに使う人が多いそうだ。
バフの使用感
マスク独特のチクチク感が無くて、薄いので圧迫感もない、密閉感もないなといった印象。
マスクをして運動をするとすぐに息苦しくなってきますが、バフは息も非常にしやすいですし、着けていてストレスがありません。
夏のサイクリングでは首の日焼け防止に役立ちますし、水で濡らしてから首に巻くのもいいと思います。
バフを探す
洗える布マスク
バフの不審者感が気になる方は、自転車メーカーが作っている“洗えるマスク”がおすすめです。
マスク製造に参入している自転車メーカー
馴染みのサイクルメーカーがマスク製造に参入していて、ほとんどのマスクが1,000円ほどで購入することができます。各メーカー、薄利で頑張ってくれているようです。
自転車ジャージの素材を利用していたりするので、サージカルマスクよりは呼吸がしやすいと思います。
ただし、感染を防止する効果はなく、あくまで周囲に飛沫を拡散しないようにするためのものと考えてください。
素材はポリエステル100%とかなので、洗えるガーゼマスクよりもかなり長持ちするはずです。
私は自転車店にパールイズミのマスクの取り寄せをお願いしました。しかし、現在の入荷予定日は6月中旬以降だそうです。まだコロナが長引きそうなので一応注文しておきました。
リスクを減らしながら体を動かす
自粛中でも体を動かすことは大事、積極的に体を動かすべきですが、感染のリスクを減らす形でやることが重要です。
相手側から見て、自転車乗りがマスクをしていなかったら不快な思いをする人もいるはずです。周囲の人への配慮としてマスクやバフの着用をおすすめします。
そして、基本は1人でサイクリングをすること。どうしても2人以上で走る場合は、感染を防止するため20メートルの間隔をあけて走りましょう。
現在は運動不足で自粛中に散歩やジョギングする人が増加しています。サイクリングロードはけたほうがいいでしょう。もし人が多ければ途中でルートの変更を考えてください。
私はこの週末、あえてサイクリングロードを避けて「国道沿い」を走ってきました。歩いている人がほとんどいないのでおすすめですよ。