これは『チェーンフィキサー』というツール。
見ての通り、チェーンに引っ掛けて使用します。
チェーンを取り外すとリアディレイラーに引っ張られてチェーンが広がります。
その広がりを抑えて作業しやすくしてくれるのが、このチェーンフィキサーです。
チェーンを外すときは必須のツールと言ってもいいでしょう。
チェーンフィキサーとは
チェーンの広がりを防ぐ工具。
チェーンに引っ掛けることでたるみができ作業がしやすくなります。
バイクハンドのチェーンフィキサー YC-207を購入しました。
実物は思ったよりも大きめ。
針金部分はしっかりとした太さがあります。
どんなときに使うの?
チェーンカッターでチェーンを切るときなど、おもにチェーンを取り外すときに使用します。
チェーンは常にリアディレイラーに引っ張られています。
チェーンをカットしたとき、このチェーンフィキサーがないとチェーンが弾け飛んでしまいます。
私の場合は、もっぱらミッシングリンクを取り外すときに使用しています。
ミッシングリンクはチェーンを簡単に取り外すことができるチェーンリンクです。
チェーンを取り外して掃除をしたいときに役立ちます。
ミッシングリンクの取り付け方法は『KMC ミッシングリンクを取り付ける方法と正しい向き』で詳しく解説しています。
チェーンフィキサーの使い方
まずは「悪い例」を紹介します。
このようにチェーンをたるませないで引っ掛けてはいけません。
この状態でチェーンを外すと以下のようになってしまいます。
このチェーンフィキサーは針金がしなるので、チェーンを外すとリアディレイラーに引っ張られて大きな隙間ができます。
チェーンの両端が離れてしまい、繋げるとき届かないんです。
このようにチェーンをたるませてチェーンフィキサーを引っ掛けるのが「良い例」です。
これならチェーンを外しても両端が届くので作業しやすくなります。
使ってみた感想
以前はクリップで自作したチェーンフッカーを使用していました。
作り方は『クリップでチェーンフッカーを自作する方法』で詳しく紹介しています。
これでも十分なんですが、幅が狭いので作業効率はあまり良くないです。
しかし、コンパクトなのでサドルバッグ等で持ち運ぶのには適しています。
バイクハンドのチェーンフィキサーは山形のため針金の上に空間ができます。
それに針金も長いので作業スペースを広く取ることが可能。
作業の効率が桁違いに良くなります。
もう自作のチェーンフッカーには戻れません。
チェーンフィキサーの値段は400円ちょっと。
手間を考えたら、とてもリーズナブルな価格ではないでしょうか。
自分でチェーンのメンテナンスをするなら、必ず持っておくべきツールです。