『インナーワイヤープライヤー』とは、ブレーキやディレイラーのワイヤーを適切な張り具合に調整し、固定するための便利な工具です。
この工具を使用すると、ワイヤーのたるみを解消し、変速やブレーキの性能を高めることができます。
ワイヤーの固定作業が格段に楽になるので、自転車のメンテナンスがより楽しくなります。
それでは、インナーワイヤープライヤーの使い方や注意点について、詳しく見ていきましょう。
インナーワイヤープライヤーとは
今回紹介するアイテムは、GORIX(ゴリックス)の『インナーワイヤープライヤー GX-172』です。
ブレーキやディレイラーのワイヤーを手で引っ張ると、テンションが足りなかったり、手がふさがっていて固定するのが難しいことがあります。
しかし、このプライヤーを使えば、ワイヤーを引っ張った状態で簡単に固定できるため、ワイヤーを張る作業が格段に楽になります。
使う頻度はそこまで多くないかもしれませんが、工具箱に入れておくと便利なツールです。
キャリパーブレーキに使ってみる
キャリパーブレーキのワイヤーを例に、使い方を説明します。
右手でアームを押さえながら、左手でワイヤーを引っ張ると、ボルトを締める手が足りません。
こうした場合に、インナーワイヤープライヤーが役立ちます。
プライヤーの先端を閉じた状態で、ワイヤーをセットします。
プライヤーを握ると、ワイヤーが挟まれて引っ張られます。
アームが閉じるくらい強力な力で、ワイヤーを引っ張ることができます。
ワイヤーを適切な位置まで引っ張ったら、レバーをギザギザの歯に倒してロックします。
ロックすれば、手を離してもワイヤーが緩みません。
あとはアーレンキーでボルトを締めるだけでOK。
もちろん、Vブレーキのワイヤーを引っ張ることもできます。
ディレイラー調整も楽ちん!
フロントディレイラーの調整は難しく、手で一生懸命ワイヤーを引っ張っても、うまく調整できないことがよくあります。
こんな時も、インナーワイヤープライヤーでワイヤーを挟んで引っ張れば、簡単に固定できます。
ピンと張れたワイヤーは、とても気持ちがいいですね!
リアディレイラーのワイヤーも、同じように引っ張ることができます。
まとめ
- ワイヤーを適切な張り具合に調整できる
- ワイヤーのたるみを解消できる
- 作業効率が向上する
- ロックすれば手がフリーになる
- 必須ではないが、あると便利な工具
インナーワイヤープライヤーを使えば、ブレーキやディレイラーのワイヤーを引っ張って、手で引っ張るよりも確実かつスピーディーに固定できます。
作業効率が大幅に向上するので、興味があったら、ぜひ使ってみてください。