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自転車の補修をして分かったスプレー塗装の注意点。最大の敵はホコリ!

スプレー塗装の注意点と失敗例

前回、自転車の傷をスプレー塗装で補修しました→自転車フレームの傷を補修する方法。パテ埋め&缶スプレーで見事復活!

今回はその記事では書ききれなかったスプレー塗装の注意点を紹介したいと思います。一発でうまくいったような記事を書きましたが、実は3回も塗装をやり直しています(汗)

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注意点1. ホコリの付着

外はチリが付きやすい

外でスプレー塗装するとチリが付く

はじめは屋外でスプレー塗装をしていたのですが、地面のチリやゴミが風に乗って運ばれてくるので綺麗に塗装することができませんでした。

地面に水をまくといいらしいんですけど、それでもチリはどこからともなく風で運ばれてきて塗装面に付着してしまうから厄介。

部屋で塗装する

無風の日を待っていたら、なかなか塗装することができないので、部屋の中で塗装することにしました。

部屋をマスカーで囲ってスプレー塗装する

マスカーというテープにビニールシートが付いた養生用品を使って部屋の四方を覆います。マスカーはホームセンターの塗装売り場に置いてあります。

マスカーで小さな部屋を作る

マスカーで部屋をマスキングする

部屋の隅、2畳くらいのスペースをマスカーで囲って小さな部屋を作りました。

ビニールシートが2~3mくらいのマスカーを天井に貼って垂らすと簡単です。天井も汚れる可能性があるのでマスキングして、床は新聞紙やダンボールを敷けばOK。

スプレー塗料はかなり飛散する

マスカーに付いたスプレーの塗料

スプレー塗装後の壁がこんな感じ。かなりの粉末が付着しています。マスカーがなければ家具が粉だらけになってしまうので必ずマスキングするようにしてください。

防毒マスクと保護メガネを忘れずに

3Mの防毒マスクと保護メガネ

室内で塗装するので3Mの防毒マスクを購入。保護メガネは100円ショップにも売っています。

ホコリ対策

部屋の中で塗装をすれば無風ですが、今度はホコリの問題が出てきます。

霧吹きでホコリを落とす

スプレー塗装する前に霧吹きを吹く

スプレーを吹く前に、霧吹きを使って部屋に漂っているホコリを落とします。部屋全体に満遍なく霧吹きを吹いてください。

箱を被せてホコリをガードする

スプレー塗装後に箱を被せてホコリをガード

塗装後の塗装面にホコリが落ちて付着するのを防ぐため、ダンボール箱を使って簡単なカバーを作りました。これは結構効果的だったのでおすすめです。

ホコリが付いてしまったときの対処法

カメラ用ブロアーで吹き飛ばす

塗装前にカメラ用のブロアーでホコリを飛ばす

塗料が乾燥しているときにホコリが付着してしまったときは、カメラ用のブロアーで吹き飛ばすといいでしょう。ブロアーは100円ショップにも売っています。

マスキングテープで吸着する

マスキングテープで塗装中についたホコリを取る

ブロアーで飛ばない頑固なホコリは、マスキングテープを貼り付けて取り除きます。

ホコリが塗料に混入した場合

ホコリがとスプレー塗装の内部に混入した場合

スプレー後に混入してしまったホコリは、1~2時間くらい乾燥させてから布で拭き取ります。それでポロッと取れたらラッキー、取れなかったら紙やすりでホコリが取れるまで軽く削ります。

2000番の紙やすりで塗装中に混入したホコリを取り除く

2000番の紙やすりでホコリのあるところを軽く磨いて削り取ります。あとはスプレーで重ね塗りすれば削った跡は目立ちません。

注意点2. 下地が透ける

自転車フレームの一部をプラサフで補修

傷の周辺を「パテ埋め→プラサフ」で補修したのですが、この状態でスプレー塗装をすると下のように透けてしまいました↓

自転車のスプレー塗装で下地が透ける

プラサフの位置が透けてわかってしまうんですね。不思議なことにいくら厚く塗っても下地が透けてしまいます。

これが気になってしかたなかったので、私はシンナーで拭き取ってやり直すことにしました。

プラサフを全体に吹いたら成功

プラサフで綺麗に下地を仕上げる

透け対策として、傷周辺だけではなく全体をプラサフでスプレーすることに。これはうまくいって透けずに綺麗に塗装することができました。

塗装を綺麗に仕上げるポイントは“下地処理”

うまく塗装できるかのポイントは、「パテ埋め→プラサフ」の“下地処理”をいかに綺麗に仕上げるかにかかっています。

プラサフは納得がいくまでやり直す

プラサフを塗るとパテの凹凸の箇所がわかるので、耐水ペーパーで水研ぎして凹凸を綺麗にします。すると上の画像のように下地が見えてくることがあります。

凹凸が無くなるまで研ぐかパテを盛るかは状況次第で判断。プロでなければ一発で決まるはずもないので、プラサフを塗って乾かして、ペーパーをかけるを繰り返します。

最終的に自分が納得できるまで綺麗に仕上げることができれば下地処理は完了です。

注意点3. スプレーの吹き方

気泡が混入

スプレー塗装で空気が混入

スプレー塗装は重ね塗りで仕上げるのが基本ですが、焦って艶を出そうとして厚めに塗ったら小さな気泡が混入してしまいました。

気泡の原因は、「スプレーの近づけすぎ」と「移動速度が遅かった」から空気を巻き込んでしまったようです。つまり、一回の塗装で厚く塗りしすぎてしまったことが原因

乾燥後に研磨しても駄目

スプレー塗装で空気混入、ヤスリで削る

乾燥させてから紙やすりで削れば大丈夫だろうと思っていましたが・・・

スプレー塗装、空気が混入して失敗

やっぱり駄目。気泡の跡がブツブツとして残ってしまいました。

気泡が混入してしまったら素直にやり直したほうがいいと思います。耐水ペーパーで水研ぎするか、アクリル塗料であればシンナーを塗って布で拭き取ればやり直せます。

まとめ

  1. 塗装中最大の敵はホコリ
  2. 下地の透けに要注意
  3. スプレー塗装は何かで一度練習する

スプレー塗装に不安なら何かで一度練習すれば慣れると思います。下地処理は自分が納得がいくまでやり直せば問題ありません。

私が一番厄介だと思ったのはホコリの混入です。塗装面にホコリが付くとイラつきますし、最後の仕上げでホコリが付くと全て台無しになるから厄介。塗装前に霧吹きを吹いたり、ホコリが付着しないように塗装後、カバーをして保護してやる必要があります。

関連記事:自転車フレームの傷を補修する方法。パテ埋め&缶スプレーで見事復活!