自転車の整備で一番使用する工具といえば、“六角レンチ”です。自転車の世界では「アーレンキー」とも呼ばれていますね。
今回は、私が六角レンチを購入するにあたり、迷ったメーカーをまとめてみました。最終的に、私が購入した六角レンチの紹介もしているので、ぜひ最後までご覧ください。
PB(ピービー)
PBは、六角レンチやドライバーに定評があるスイスの老舗工具メーカーです。
六角レンチの精度が良いのはもちろんのこと、絶妙なしなり具合により、トルクをかけ過ぎる心配がありません。
精度・材質・焼き入れどれも高次元の仕上がりで、ユーザーからの高い信頼を得ています。六角レンチの最高峰といっても過言ではないでしょう。
Wera(ヴェラ)
Weraは、ドイツの高品質工具メーカーです。
Hex-Plusと呼ばれる“面接触構造”により、多少なめかかったボルトでも、すんなり回すことが可能になります。
グリップ部分が太く丸くしているので手を痛めず、小さなサイズでもしなる事が有りません。耐久性、機能性に優れ、PB同様に高い評価を受けています。
Bondhus(ボンダス)
ボンダスは、世界で初めて“ボールポイント”を考案したアメリカの会社です。
独自のプロテニアム合金を採用していて、他のメーカーと比べると硬くカッチリした手触りが特徴的。
精度が非常に高いので、ネジ穴にピタッとはまり舐めにくい。ボンダスの工具は、NASAでも採用されています。
VESSEL(ベッセル)
ベッセルは、大阪に本社をおくドライバーで有名なメーカーです。
ウルトラヘックス形状により、頭がつぶれかけたネジやゴミの詰まったネジでも回すことができます。効率的なトルク伝達がおこなえ、耐久性抜群のためネジを傷めにくい。
「永久保証」がついているので工具が折損しても交換可能。ホームセンタで入手しやすい。
EIGHT(エイト)
エイトは、日本国内で唯一の六角レンチ専門メーカーです。
工具業界で六角レンチといえばエイト。国内メーカーの六角レンチをエイトがOEM供給していることが多く、ホームセンターによく置いてあるので手に入りやすい。
特徴は“硬さと粘りのバランス”が抜群なこと。六角レンチに最適な硬さと粘りは、六角レンチだけをつくり続けてきたメーカーの強みといえます。
TONE(トネ)
トネは、大阪に本社がある総合工具メーカーです。
シェア率が高く、使っている人が多い。柔軟性に優れ、締めつけ時のトルク感は最適。全般的に無難に使え、値段と性能のバランスが良い。
イメージでいうと質実剛健。職人の工具箱に入っていて、プロがガンガン使うイメージです。
WIZE(ワイズ)
ワイズは、若穂囲製作所という新潟に本社をおくメーカーです。
打撃耐久型なので、硬くて緩まないネジに六角レンチを差して叩いても問題ない。特許加工で折れにくく、ネジ穴にすばやくフィットします。
ワイズといえば、ボールポイントで本締めできるのが売り。ボールポイントの加工精度が非常によく、斜めにしてもスムーズに回すことが可能。
MITOLOY(ミトロイ)
ミトロイは、茨城県水戸市にある工具メーカーです。
国産では一番硬いといわれ、六角レンチの強度には定評があります。品質もかなり高く、知る人ぞ知る隠れた名器。
滑って締められない、緩められないネジもピタッとはまり、ガタなく使用することができます。
KTC(ケーティーシー)
KTCは、日本国内、総合工具のトップメーカーです。
正式社名は、「京都機械工具株式会社」で略称が「KTC」。近年、自転車関連にも力を入れています。
安物に比べると精度・耐久性が全然違う。どれを買っても性能にハズレ無し。信頼できるメーカーで品質の良さは折り紙つき。
SK11(エスケーイレブン)
SK11は、工具専門商社「藤原産業」のオリジナルブランドです。
レインボーカラーのセットをホームセンターでよく見かけます。カラーリングによる色分けで、サイズの認識がしやすい。
自転車用に個人で使うレベルであれば全く問題ない品質。安価なので「日常のお気軽メンテ」や「セカンド工具」としておすすめです。
おわりに
気になる六角レンチはありましたか?各メーカーとも個性があって迷ってしまいますね。
今回、紹介した10メーカーのものならどれを買っても問題ありません。六角レンチといえば、PBやWeraを選んでしまいがちですが、こだわり抜かれた国内メーカーもおすすめです。
最後に、私が購入した六角レンチがこちら↓