「自転車のケーブルって、ニッパーじゃ切れないの?」
初めてケーブル交換をする初心者の方は、そう思うかもしれません。
結論から言うと、専用工具のワイヤーカッターを使うのがおすすめです。
とはいえ、試しにニッパーで切ってたらどうなるのか、実際に試してみました。
インナーワイヤーを切ってみる
まずは、ニッパーでインナーワイヤーを切ってみます。
ニッパーの切り口
インナーワイヤー程度の太さなら、ニッパーでも簡単に切れました。
しかし、何度切っても、切り口がほつれたり、バリができたりして、切断面がきれいになりません。
ワイヤーカッターの切り口
一方、ワイヤーカッターで切った方は、ご覧の通り、とてもきれいな切り口です。
わたしはゴッドハンドのワイヤーカッターを使用しています。とても良く切れるのでおすすめです。
アウターケーブルを切ってみる
次に、ニッパーでブレーキ用のアウターケーブルを切ってみます。
ニッパーの切り口
ニッパーでも何とか切断できましたが、中の金属が潰れたり、出っ張ったりして、きれいに仕上がりません。
ワイヤーカッターの切り口
潰れやすいアウターケーブルもワイヤーカッターなら、きれいに切断できます。
シフト用は切断できなかった
シフト用のアウターケーブルは、ニッパーで切断することが難しかったです。
断面を見ると、シフト用のアウターケーブルは、周りが鉄線で覆われていることがわかります。
ニッパーでは、この鉄線を切ることができませんでした。
しかし、ワイヤーカッターを使えば、この硬いケーブルも簡単に切断できます。
ニッパーとワイヤーカッターの違い
ニッパーとワイヤーカッターは、刃の形状と切断できる対象に違いがあります。
ニッパーは、刃がまっすぐで、細いワイヤーやプラスチックに適しています。太いワイヤーやケーブルを切ると、刃が欠けたり、切断面が潰れたりする可能性があります。
一方、ワイヤーカッターは、刃が丸みを帯びていて、ワイヤーやケーブルを包み込むように切断します。そのため、小さな力でも切断でき、切断面がきれいで、刃も痛みにくいという特徴があります。
豆知識
最後に、アウターケーブルの知ていると役立つテクニックを紹介します。
切り口をきれに整形する方法
内側の潰れた被膜を修正するために、千枚通しで穴を広げて整えます。
金属のバリはヤスリで取り除き、平らに整えます。
こちらが千枚通しとヤスリで整形したアウターケーブルです。
ワイヤーカッターを使用することで、断面の潰れが減少し、整形作業を最小限に抑えることができます。
アウターケーブルをきれいに切る方法
アウターケーブルを切るときは、古いインナーワイヤーを中に入れて一緒に切ると、切り口が潰れにくくなり、よりきれいに切断することができます。
まとめ
自転車のワイヤーを切るときは、ニッパーではなく、ワイヤーカッターを使用するほうが、さまざまなメリットを得られます。
- 切断が簡単で素早い
- 切断面がきれいで安全
- 硬いワイヤーが簡単に切れる
- 切断後の整形作業が楽になる
- 刃が欠けにくい
以上のように、ワイヤーカッターを使うことで、自転車のワイヤーを簡単に、きれいに、安全に切断できるとともに、ワイヤーの寿命や操作性も向上させることができます。
そのため、自転車のワイヤーを切断する際には、ニッパーではなくワイヤーカッターを使用することをおすすめします。