PR

サドル選びは太ももの回しやすさが重要。坐骨の痛みは二の次

サドル選びのポイント

サドル選びでは、どうしても「坐骨の痛み」や「パッドの厚み」に目がいきがちですが、わたしは「太ももの回しやすさ」を一番に重要視しています。

これは、わたしの経験からの話なので、あくまでも参考程度に聞いてください。

自転車用サドルの売れ筋ランキングはこちら

スポンサーリンク

太ももの回転が重要

サドルに乗ってペダルを漕いでいる太もも

「太ももの付け根」が回しやすいと、ペダリングがスムーズになるのはもちろん、お尻への負担もやわらぎます。

サドル選びで重要なポイント

この「太ももの回しやすさ」は、サドル側面の「くびれている部分」の形状が重要になってきます。

サドル選びのポイント

わたしがサドルを選ぶときは、以下のポイントを重視しています。

サドル選びのポイント

スマートにくびれていて、サイドが流れるように丸みを帯びていると、太ももが回しやすくなります。

また、ノズルの幅が広すぎると内股をこすって不快になるので、「穴あきサドル」の場合は、穴の大きさに注意が必要です。

フラットな形状のサドル

サドルを横から見たとき、「フラット」か「波を打っている」かも重要なポイントです。

波打ちサドルは、ポジションが限定されますが、フラットなら坐骨を動かして気分転換することができます。

以下、昔乗っていたサドルの画像をもとに、詳しく解説していきます。

シュッとくびれている

幅の広いサドルは、くびれが少なくなるので、太ももの回転を妨げます。

幅の広すぎるサドル

サドル幅17cmの座面

むかし「サドル幅が広いほど、お尻にやさしいんだ!」と考えて、幅が17cmもあるサドルを買ったことがあります。

太ももの回転を妨げる

坐骨幅が広すぎるサドル

幅15cmのサドルと比較してみると、矢印の部分がはみ出ていているのが分かります。

ここが太ももを下げたときに引っかかって回転を妨げるので、めちゃくちゃ漕ぎにくかったのを覚えています。

もちろん幅が広いほど体重を支えやすくなりますが、くびれが犠牲になってしまうので、サドル幅は13~15cmまでを目安に考えるとよいと思います。

サイドが丸みを帯びている

座面のサイドが、丸いアーチを描いていると漕ぎやすくなります。

フラット型のサドル

フラットな座面のサドル

座面が「板みたいにフラットなサドル」は、坐骨にすごい負担がかかります。考えてもみれば、平らなところに坐骨をのせるので当たり前かもしれませんね。

また、お尻の横に当たる部分も、丸みを帯びたアーチになっていないから、たんだん痛くなってきます。

アーチ型のサドル

アーチがきついサドル

これは極端なアーチ型ですが、これくらい丸みがあって、くびれていると脚が回しやすく、坐骨への荷重も分散されます。

穴のないサドルと前立腺

ただ、この形状のサドルは、前傾姿勢をとったとき、前立腺に負担がかかりやすいという欠点があります。

やはりフラット型にくらべて、座る面積が狭いので、そのぶん内股の方に荷重が分散されるのだと思われます。

ノズルの幅に注意

「穴あきサドル」で注意したいポイントは、ノズルの幅です。

穴あきサドルは要注意

穴が大きいサドルはふとももをこする

穴が大きすぎると、自然とノズル幅も広くなり、内股がこすれて不快に感じることがあります。

日本人は、股関節の幅の狭い人が多く、内股をこすりやすいので要注意。

先端も細いほうがいい

ノズル幅の狭いサドル

ノズルの付け根だけでなく、先端も同様に細いタイプのほうが脚を回しやすいです。

穴あきサドルのデメリット

穴あきサドルは太ももピリピリに注意

「穴あきサドル」は、前立腺の圧迫を抑えてくれますが、かわりに恥骨まわりに荷重が分散されるというデメリットがあります。

ポジションが合っていないと、内股の血流を圧迫し、脚にピリピリと電気が走ったりすることがあります。なので、穴が大きければよいというわけでもありません。

波打ちとフラットな形状

サドルを横から見たときの形状も重要なポイントの一つ。

波打ちサドル

波を打っているサドル

波を打っているサドルは、ポジション調整が難しいという特徴があります。

お尻を包み込むように支える形状になっているので、ライド中に坐骨の位置をずらしながら乗るということができません。

Selle SMPについて

セラSMP TRKサドル

波打ちサドルで有名なのは『Selle SMP』ですが、このサドルは、ロゴが薄くなるまで乗ったお気に入りのサドルでした。

ちゃんとポジション調整さえすれば快適ですし、前立腺にも優しいサドルです。

ただ、「TRK」というモデルだと大きすぎて内股をすりやすく、パッドもフカフカすぎるので、試してみたいなら「ハイブリッド」の方をおすすめします。

フラットなら坐骨を移動できる

坐骨の位置を移動させてサドルに座る

フラット形状なら、坐骨を移動させても違和感がなく、その位置で漕ぎ続けることができます。

長距離ライドで気分転換できるのがメリットです。

極端な形をしたサドルは地雷かも

後ろが反ってるサドル

波打ちサドルと同様に「後ろが反り上がっているサドル」もお尻の位置が限定されやすく、それ以上後ろに下がれなくなるので使いにくかったです。

少しだけ波打ってるサドル

ただ、少し波を打っている程度なら問題ありません。極端な形をしたサドルだけ注意が必要です。

スタンダードな形が一番使いやすい

スタンダードな形のサドル

「じゃあ、どういうサドルがいいの?」という話になりますが、わたしはスタンダードな形のサドルが好きです。

新車にデフォルトで付いているような形です。無難というか、完成されているといか、結局のこの形が一番ってなります。

基本はこの形で、あとは坐骨幅とクッション性で選べば間違いありません。

わたしの使ってるサドル

スタンダードな形のサドルたち

DAHON K3は、デフォルトのサドルを使っています。正直クッション性はもう少し欲しいですが、形状は全く問題なく、脚も回しやすいです。

もう一つのサドルも、スタンダードな形の『タイオガ フォルティス』です。

パッドに弾力のあるジェルを使っていて、坐骨を弾くような感覚が気に入っています。このサドルで駄目なら、どのコンフォートサドルを使っても合わないんじゃないかな。

尻痛について

まず、「痛くないサドル」というものはなくて、長時間乗っていれば、遅かれ早かれ必ずお尻は痛くなってくるものです。

ロードバイクの場合は、「ハンドル、ペダル、サドルの3点で支えれば、お尻が痛くなりにくい」と言われいて、これはまぁその通りかなと思います。

しかし、「クロスバイク」や「折りたたみ自転車」の場合は、どうしてもアップライトな姿勢になるので、サドルに荷重がかかりやすく、お尻に負担がかかります。

対処法

対処法としては、ときどきハンドルに荷重をかけてみたり、ギア重くすればペダルに荷重がいくのでサドルへの負担がやわらぎます。

あとは立ち漕ぎをしたり、サドルの座る位置をずらしたりすることくらいです。

自転車に乗り慣れてくると、こういったことを自然にやるようになって、お尻が痛くなってきても解消できますし、我慢できるくらいの痛みで済ませることができます。

まとめ

  • 太ももの回転がポイント
  • アーチとくびれに注目
  • 穴あきサドルはノズル幅に注意
  • 結局スタンダードな形が一番
  • 波打ちサドルは調整が難しい
  • フラットサドルなら位置をずらせる
  • 痛くならないサドルはない

「波打ちサドル」や「アーチ型のサドル」は、ポジション調整が難しかったり、一癖あるものがほとんどです。

基本はスタンダートな形のサドルを選んで、あとはパッドのクッション性と坐骨に合わせたサドル幅で選ぶのが無難かと思います。

坐骨の痛みだけを気にして、重要な太もも周りの形状を無視すると、後悔することになるので気をつけてください。