ハンドルバー、シートポスト、コラムなど、パイプをカットする機会は意外と多かったりします。
今回は、ダイソーの『パイプカッター』を使用して、「ハンドルバー」を切断するまでの手順を紹介していきます。
今回使用したアイテム
「パイプカッター」を使えば意外なほど簡単に切断できます。
ダイソーのパイプカッター
わたしは、ダイソーの「パイプカッター」を買ってみました↓
6061アルミ合金のハンドルバーでしたが、こちらで問題なく切断することができました。
価格は税込550円。大きな店舗なら「替刃」も売っています。
切断可能サイズに注意
ダイソーの「パイプカッター」は、切断可能なパイプ直径が3~28mmまでです。
自転車のハンドルバーを切るだけなら、これで問題ありません。しかし、31.8mmなどの太いシートポストはカットすることができないので注意してください。
オールマイティに使いたいなら、もう少しお金を出して、直径32mmか38mmまで対応の「パイプカッター」を買っておくと安心です。
グリップを外す
まずは「グリップ」を外します。
ボルトで固定されているグリップなら、緩めるだけで簡単に外せます。
はめ込み式グリップの場合
「はめ込み式グリップ」の場合は、ハンドルバーとグリップの隙間に「パーツクリーナー」を吹きつけます。
液体が染み込んだら、グリップをグリグリしながら引き抜いてください。
グリップを戻すときも「パーツクリーナー」を使うと、滑るように入っていきます。速乾性なので液体は残りません。
ブレーキレバーを外す
「ブレーキレバー」や「シフトレバー」のボルトを緩めてハンドルから外します。
アウターケーブルの長さによっては、ハンドルを外さないとレバーが抜けないことがあります。
作業の邪魔にならなければ、ハンドルの内側に移動させておいても問題ありません。
ハンドルはステムに固定したまま
ハンドルは外さず、ステムにガッチリ固定しておいたほうが作業しやすいです。
切断する場所
例えば、全長54cmのハンドルバーを52cmにするには、左右を1cmずつカットする必要があります。
片側を2cmだけ切ってはいけません。必ず左右の長さが同じになるようにカットしてください。
目印をつける
切る長さが決まったら、定規を使って「目印」をつけます。
マスキングテープがおすすめ
わたしは、ペンよりも「マスキングテープ」を貼って「目印」にすることをおすすめします。
なぜかというと…
ローラーの跡がつく
ペンで目印をつけた場合、このように「パイプカッター」を装着します。
しかし、これだとローラーが直接塗装面に触れてしまうので、切断後、画像のような跡がついてしまうのです(汗)
どうせ「グリップ」を装着するので隠れますが…ちょっと気になりますよね?
マスキングテープで保護する
「マスキングテープ」を貼ることで、塗装面をローラーから保護することができます。
また、ペンで目印をつけるよりも刃の位置決めが正確です。
こちらが「マスキングテープ」を2重に巻いて切断したものです。
ローラーの跡は残らず、塗装面はきれいなままですね。
パイプカッターの使い方
いよいよ「パイプカッター」を使って、ハンドルバーを切断していきます。
パイプカッターを固定する
「パイプカッター」の刃を目印にセットし、パイプが2つのローラーの間にくるように固定します。
切り込み線を入れる
まずは、パイプカッターを3~5回ほど回して「切り込み線」を入れます。
回転方向
ノブを上にあげて回してください。
線がまっすぐか確認する
パイプに「切り込み線」がまっすぐに入っているか確認します。
線が2重になっていたり、歪んでいたりする場合は、もう一度セットし直します。
問題なければ、ノブを少し締め込んで切断していきます。
「回転→ノブを締める」の繰り返し
「パイプカッター」を3~5回まわして、溝が深くなってきたらノブを締め、刃をより深い位置にセットします。あとは、これを切断できるまで繰り返していきます。
締めすぎに注意
あまり強く締めすぎると、刃がすぐにダメになってしまうので、ほどほどに締め込むようにしてください。
簡単にカットできる
回転を続けていくと、やがてこのようにカットできます。とても簡単です!
切断面のバリをとる
切断面はバリで荒れています。
ダイソーのパイプカッターには「面取り刃」がついているので、本体から刃を起こして準備します。
内側のエッジが丸くなるまで「グリグリ」して面取りを行います。
「面取り刃」だけで、きれいにバリを取ることができました。
「面取り刃」がない場合は、「金属用のヤスリ」で削って表面を整えます。これもダイソーで買ったものです。
油性マジックを塗る
銀色の切断面が気になるなら「油性マジック」を塗っておくと良いでしょう。
まとめ
- 100均パイプカッターで切断可能
- 切断可能サイズに注意
- グリップの脱着にパーツクリーナー
- 左右対称にカットする
- マスキングテープで保護する
- 回すだけで簡単に切れる
- 面取り刃でバリをとる
自転車のハンドルバーは、肩幅が広い欧米人に合わせて、広いものがついていることがあります。
そんなときは両端を数cm切ることで、よりペダリングしやすくなることがあるので、腕が開きすぎて疲れる場合は、切断することを考えてみてください。