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シュワルベとパナレーサーのタイヤレバーを比較してみた

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバーを比較する

自転車のメンテナンスで欠かせないアイテムといえば「タイヤレバー」です。

タイヤの取り外しや装着時に重宝するこのツールは、メーカーによって形状や素材が異なります。

今回は、自転車乗りの間でとくに人気の高い「シュワルベ」と「パナレーサー」のタイヤレバーを比較してみました。

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今回比較するタイヤレバー

シュワルベのタイヤレバー

パナレーサーのタイヤレバー

収納方法の違い

まず、わたしが気になったのが収納方法の違いです。

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバーの収納方法

パナレーサーは1本1本を組み合わせて、一体化して収納できます。これにより、バラバラになる心配がありません。

一方のシュワルベは、レバー同士を固定することができずバラバラ。まとめて収納するには別途輪ゴムなどが必要になり、若干不便さを感じます。

フックの幅を比較

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバー、先端の幅

シュワルベのフックの幅は約22mmですが、パナレーサーは約18.3mmと若干細めになっています。

シュワルベの方が約4mm広く、タイヤビードをしっかりと掴みやすい形状です。

一方で、シュワルベのタイヤレバーはデザインが表裏で同じようになっているため、使用時に表裏の区別がつきにくいという欠点があります。

フックの形状

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバー、フックの形状

パナレーサーのフックは長く鋭角に尖っており、爪の溝も深くなっています。

このデザインによりタイヤビードを確実に掴みやすくなっていて、ビードの拾いやすさはパナレーサーのほうが優れているように感じました。

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバー、ビードへのレバーのかけやすさ

一方で、シュワルベのフックは丸みを帯びた形状のため、タイヤビードを掴みづらい面もありました。しかし、レバー全体の剛性や、ビードを外しやすさという点では、フックの幅が広いシュワルベのほうが優れている印象を受けました。

スポークに固定するフック

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバー、スポークへの引っ掛けやすさ

スポークにレバーを引っ掛けやすいのはパナレーサーですが、一度引っ掛けたあとスポークから外れにくいのはシュワルベです。

また、シュワルベはスポークに引っ掛けた後、ビートをより力強く押し上げてくれます。

レバーの握り心地

シュワルベとパナレーサーのタイヤレバー、握りやすさの比較

パナレーサーのレバーは細身で手に馴染みやすい形状ですが、シュワルベのレバーは幅が太く力を入れた時にもしなりにくい頑丈な作りになっているため、使用時の安心感があります。

シュワルベだけのクリップ機能

シュワルベ タイヤレバーのクリップ機能

シュワルベのレバーには、クリップ状の溝が付いています。この溝部分を指で押し込み、リムに装着した状態で、レバーをスライドさせていけば、ビードをリム内側に確実に押し込むことができる仕組みになっています。

シュワルベ タイヤレバーでタイヤを嵌める方法

硬くて嵌めにくいタイヤの場合は、サイドにレバーを2本セットし、内側に移動させてビートをはめ込んでいきます。

最後に3本目のレバーを使ってビートを押し込めば、硬いタイヤでも簡単に嵌めることができます。

どっちのレバーがいいの?

使いやすさなど総合的に判断すると、パナレーサーが一歩リードしているのではないでしょうか。わたしも自然とパナレーサーを使っていることが多いです。

一方で、シュワルベのフックは幅が広く剛性が高いため、タイヤビードを確実に押し上げられる点では有利です。このため、タイヤの脱着作業がしやすいというメリットがあります。

ただし、タイヤレバー選びはタイヤとの相性によるところが大きく、タイヤの種類によっては逆に100円ショップの安価なレバーのほうが外しやすい場合もあり、奥が深いです笑

どちらのレバーも一長一短があり、それぞれの特徴がはっきりと出ていました。使う人の用途や好みによって、適したレバーが変わってくるでしょう。

最後に、タイヤビードが硬くて装着に困っている方はタイヤペンチの使用もおすすめです。