クランクに取り付けるタイプのスタンド『gearoop CoolStand(クールスタンド)』を購入したので、レビューしていきます。
gearoop クールスタンドとは
クールスタンドは、「左クランク」と「ペダル」の間に取り付けて使用するスタンドです。
走行時はたたんでおけるので、ペダリングの邪魔になりません。
スタンドのないロードバイク等で活躍するアイデア商品となっています。
買わない方がいい
一見すると良さそうなスタンドですが、わたしはこのスタンドをおすすめしません。
なぜなら走行中にペダルが外れて、クランクが使い物にならなくなったからです。
走行中にペダルが外れた
クールスタンドを取り付けて5kmほど走ったところで、突然ペダルが波打つように外れ、クランク側のネジ山が削り取られてしまいました…
原因はネジ山の不足
スタンドの厚みは約2.5mm。
画像のようにスタンドを取り付けた分だけ、ネジ山の長さが短くなります。
ネジ山の不足分だけ固定力が失われ、荷重や振動に耐えきれなくなって外れたのだと思われます。
潰れたネジ山
ペダルが緩んで隙間ができたところに荷重を掛けてしまったので、ネジ山の一部が潰れて無くなってしまいました…
幸いにも少しだけネジ山が残っていたので、素手できつく固定してなんとか帰宅できましたが、このクランクはもう使い物になりません。正直、手痛い出費です…
取り付け跡が残る
しかもスタンド側に凹凸があるので、どうしてもクランク側に取り付け跡が残ってしまいます。
クールスタンドの詳細
個人的におすすめできる商品ではないですが、せっかく購入したので簡単にレビューだけしておきます。
類似品もありますが、わたしが購入したのは台湾製の『Gearoop』のものです。
- スタンド本体
- アーム×2本
- ネジの緩み止め接着剤
- ゴムバンド
- 予備のネジ×1本
実測重量は69gと軽量です。
クールスタンドの取り付け方
まず、スタンドとクランクのネジ穴を合わせます。
このときスタンドが入らなければ、矢印の幅を調整します。
付け根にあるボルトを緩め、適切な位置でアームを固定します。
裏側には凹凸があり、ずれにくくなっています。
幅を調整したら、ペダルで共締めします。
アームを取り付ける
アームを適切な長さに調整し、スタンドに固定します。
アームの長さを調整する
真ん中にあるアダプターを外すと一段短くなります。
また、「小さいナット」を緩めることで微調整することも可能です。
ネジの緩み止めを塗る
アームの位置が決まったら、ネジ山に「緩み止め」を塗ってガッチリ固定します。
これを塗らないと走行中の振動でアームが緩んで紛失してしまいます。
アームの固定に8mmのレンチ2本が必要です。画像のように「ミニモンキーレンチ」を使っても締められます。
「緩み止め」は24時間ほどで固まります。
このネジにも緩み止めを塗っておきましょう。スペアのネジが付いてきますが、おそらく緩んで失くしやすいからだと思われます。
ゴムバンドの使い道
こんな感じで装着できれば完成です。
付属の「ゴムバンド」は、おそらくアームを固定するために使うのではないかと思われます。
スタンドの立て方
アームの付け根は球体関節のようになっています。
アームを引っ張ることでロックが外れ、移動させることができます。
アームは多少しなりますが、自転車の重量くらいなら、まったく問題ありません。
しかし、体重をかけるとすぐに曲がってしまいそうなので、取り扱いに注意が必要です。
まとめ
- 走行中にペダルが外れる恐れがある
- ネジ山が短くなるから外れやすい
- クランクのネジ山が潰れる
- このスタンドは使わない方がいい
装着後しばらくペダルが外れなくても、使っていれば遅かれ早かれ緩んでくることが考えられます。
出先でペダルが外れたら、帰ってこれなくなる可能性もありますし、クランクへのダメージもあるので、このスタンド自体使用しないことをおすすめします。
どうしてもコンパクトなスタンドを取り付けたなら、荷物は増えますが、こちらにした方が無難でしょう↓