クランクを外さずにチェーンリングを交換する方法を紹介します。
この記事の手順通りに進めるだけで、簡単に交換することができますよ!
使用する道具
基本的に「六角レンチ 5mm」と「ペグスパナ」を使うことが多いです。
しかし「ボルトの形状」によっては、他の工具が必要になる場合があります。
ボルトの形状を確認する
使っているボルトの種類によっては星型の「トルクスレンチ」が必要です。
「ボルトの形状」と「工具のサイズ」をよく調べてから作業に取り掛かってください。
ペグスパナが必要ない場合も
ボルトの裏側に画像のような線状の凹みがあれば「ペグスパナ」を使用します。
しかし「ペグスパナ」を使わず、2本の「六角レンチ」で締めたり、裏側からボルトを締めるだけのタイプもあるのでこちらの確認も必要です。
自転車を逆さまにする
それでは「チェーンリングの交換」をしていきます。
まずは作業がしやすいように自転車を逆さまに立ててください。
チェーンをたるませて外す
つぎにチェーンリングからチェーンを外します。
リアディレイラーにある歯車の「プレート部分」を押すとチェーンがたるみます。
あとはそのままプレートを押しながら、チェーンを手で摘めば簡単に外せます。
関連記事:チェーンが外れたときの直し方&手を汚さずに後輪を外す方法
ボトムブラケットに引っ掛ける
外したチェーンは「ボトムブラケット」に引っ掛けておきます。
ボルトを外す
裏側のナットが下に落ちないように手で軽く押さえながら「六角レンチ」を使って緩めます。
外すときは「ペグスパナ」がなくても大丈夫。空回りするようなら使ってください。
チェーンリングを取り外す
外したチェーンリングは、クランクアームをくぐらせて取り外します。
交換するチェーンリングをセットする
交換するチェーンリングを用意したら、まずは裏側を確認します。
裏側のマークを確認する
リングのどこか1箇所に「凸マーク」や「▼マーク」があるので探してください。
シングルのチェーンリングには無いこともあります。
アームの裏側にセット
見つけた「マーク」をクランクアームの裏側の位置にセットします。
この「マーク」が正しい位置にないと、変速がスムーズにいかなくなります。
ボルトにグリスを塗る
固着防止の為、ボルトのネジ山にグリスを塗ってから固定しましょう!
画像は『シマノ プレミアムグリス』です。
ケースタイプよりも「チューブ入り」のほうが指に取りやすいからおすすめ。中身はどちらも同じです。
ボルトで固定する
チェーンリングを正常な位置にセットできたらボルトで固定していきます。
まずは軽く締めるだけにしてください。5箇所すべてを「仮締め」します。
「六角レンチ」の柄を使うと素早く締め込めますよ。
ペグスパナで空回りを防ぐ
ナット側の「空回り」を防ぐため「ペグスパナ」を用意します。
本締めする
裏側のナットを「ペグスパナ」で抑えながら「六角レンチ」でしっかりと締め込みます。
チェーンを戻す
チェーンを外したときと同様に、リアディレイラーのプレートを押して、チェーンをたるませてからチェーンリングに引っ掛けます。
変速を確認する
逆さまにした自転車をもとの向きに戻したら完了です。
クランクを回して変速が正常にできるか確認してください。
チェーンの長さについて
まずは正常なチェーンの長さの基準について説明します。
クランク側を「一番大きいギア」、スプロケット側を「一番小さなギア」にセットします。
このときリアディレイラーにある2つの歯車が地面と垂直になるのが正常な状態です。
場合によってはチェーン交換する
「50T→53T」程度ならそのままでも、そうそう大きなトラブルが起きることはありません。
本来は1リンク増やしたほうがいいのですが、わたしの場合は問題ありませんでした。
ただし「50T→56T」まで大きくする場合は、リンク数を増やすか交換したほうが無難でしょう。
逆に「50T→46T」など小さくする場合は、チェーンのコマを詰める必要があります。
関連記事:摩耗で伸びたチェーンを新品に交換する方法【初心者向け】
まとめ
- クランクを外さずに交換できる
- ボルトの形状をよく確認する
- マークを正常な位置にセットする
- チェーン交換が必要になる場合がある
チェーンリングはクランクを外さなくても簡単に交換することができます。
ただし「ボルトの形状」によって使用する工具が違ったり、チェーンリングのサイズによっては、チェーンを交換したり、コマを詰めたりする必要があることを覚えておいてください。