自転車乗りなら誰もが知る、キャメルバックの保冷ボトル「ポディウムチル」と「ポディウムアイス」。
その抜群の保冷性能は、一体どこから生まれているのでしょうか?
今回は、思い切って「ポディウムチル」と「ポディウムアイス」を縦に断ち切って、その内部構造を徹底解剖しちゃいます!
今回切断したボトル
今回切断したのは、キャメルバックの保冷ボトル2種類です。
一つは「ポディウムチル 620ml」で、保冷効果が通常の2倍。もう一つは「ポディウムアイス 620ml」で、保冷効果が4倍に高められたモデルになります。
こちらは、古いモデルで捨てる予定だったので、分解してみることにしました。
ポディウムチルの内部構造
思い切ってポディウムチルを縦にスパッと切断しました!
分解してみると、ボトルは内側と外側の二重構造になっており、その間に薄い保冷材が挟まれていました。
2重構造の間に「空気の層」と「保冷材」を設けることで、ボトル内部の冷却効果を高めています。また、表面が結露しない点もポイントです。
ただし、チルに使われている保冷材は非常に薄く、厚みは1.5mmほど。
100円ショップなどで売られている「アルミ保冷シート」みたいな素材が使われています。
ポディウムアイスの内部構造
次に、保冷効果4倍のアイスを切断。こちらは保冷材が分厚くて切るのに苦労しました…
ボトルの構造はチルと同じです。
チルとの最大の違いは、使用されている保冷材の「厚さ」にあります。
銀色のナイロンシートの間に、密度の高い綿のような保冷材がぎっしりと詰め込まれていました。
チルとアイスの違いは?
外側のボトルは、どちらも8mmほどの厚みです。
しかし、実際に押してみると、アイスの方がやや硬く、チルは柔らかくてしなやかな感触がありました。
内側のボトルは、どちらも同じ素材のようです。
ボトルの中央に向かって厚みが薄くなっていく形状になっており、押し込みやすい設計になっていました。
- チル:約4.3mm
- アイス:約6.5mm
その差、約2.2mm。外からはわかりませんでしたが、こうして断面を見ると結構違いますね。
チルとアイスでは、保冷材の厚みが3倍近くも違います。
この厚みこそが、長い保冷効果を実現する鍵となっているんですね~。
驚きの保冷性能を誇るアイスですが、唯一の欠点があります。それは、保冷材が分厚いため、容量が減ってしまうことです。
一見、アイスの方が高さがあるため、容量が多いように思えますが、実はチルと同じ620mlなんです。
まとめ
「2重構造」と「保冷材」というシンプルな構造で、抜群の保冷性能を実現しているキャメルバックの保冷ボトル「ポディウムチル」と「ポディウムアイス」。その秘密は、今回ご紹介した通り、保冷材の厚さが鍵となっていました。
日々のサイクリングはもちろん、アウトドアやレジャーにも最適なポディウムボトルを、ぜひ手に取ってみてください!