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自転車で走行中に車と衝突!事故発生から示談成立までの流れ

横断歩道で自転車が車に衝突されるイラスト

自転車で交通事故に遭っていました・・・

自転車を趣味にして早5年。過去にヒヤリとする経験は幾度かありましたが、実際に事故にあったのは今回がはじめてです。

先日、相手の保険会社との示談が成立して、無事に解決したので、事故発生から示談成立までの流れを書ける範囲で紹介していきます。

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事故の状況

横断歩道で右折車と衝突

横断歩道での自転車事故

青信号で自転車横断帯を走行中に、右折車に突っ込まれました

事故の瞬間は、「あ、右折車だ。速度速いけど大丈夫?気付いてるよね?止まるよね!?とまッッ」ドーンって感じ。

その車は、早回り右折っていうのかな?ショートカットで曲がってきたので、横断歩道の真ん中を過ぎた辺りで衝突、もう曲がってすぐに近づいてきた感じです。

事故後、運転手に「私がいたの、わかりませんでしたか?」と聞いたら、太陽が眩しくて見えなかったとのこと。確かに私の後ろには太陽がありました。

冬の朝方だったので、太陽の位置も低くて眩しかったためか、車はぶつかるまでノーブレーキでした。車の右ヘッドライト付近に当たって弾かれたので、下敷きにはなりませんでしたが、車の中央に当たっていたら、車体の下に潜り込んでいたかな・・・考えただけでもゾッとします。

自転車の状態

自転車事故でえぐれたペダル

奇跡的にフレームは無傷でした。どうやら固いペダル側面にピンポイントで当たってバイーンっと弾かれたみたいです。しかし、衝突したペダルのエグレ具合がすごいですね(汗)

自転車事故で傷ついたリアディレイラー

傷の箇所は、ペダル、グリップ、リアディレイラーのみ。転倒した時、この三点で支えたから、フレームは奇跡的に無傷でした。また、ディレイラーハンガーに曲がりはなかったのですが、ホイールは振れてしまいました。

警察とのやり取り

事故処理の流れ

自転車の事故で警察を呼ぶ

次に交通事故発生から警察を呼んで家に帰るまでの話をしたいと思います。

私が自転車で相手が車。事故の種類は“物損事故”です。

事故処理の流れ
  1. 交通事故に遭う
  2. 通行の邪魔にならないところへ移動
  3. 110番で警察に連絡
  4. 警察の事故処理
  5. 相手と連絡先を交換
  6. 帰宅
  7. 自分の保険会社へ連絡
  8. 自転車の修理見積書を取る

物損事故ならほぼこの流れかと思います。

事故後はどうするの?

まず、動けるなら通行の邪魔にならないところへ移動します。

事故の相手と落ち合って、どちらでもいいので警察に電話しましょう。

余裕があれば事故が発生した時間を確認しておくと、あとで警察に聞かれたときに役立ちます。

110番で警察を呼ぶ

自転車の事故で110番する

自転車で事故にあったら必ず警察を呼ぶこと!

個人間での示談はトラブルの元です。相手が渋っても必ず警察を呼びます。なにがなんでもです!

スマホで「110」にかければすぐに繋がります。あとは通話相手の指示に従って受け答えすれば大丈夫。長くても15分以内には警察が到着するかと思います。

警察とのやり取り

自転車事故の状況を警察に説明する

事故相手と少し離れたところに移動したら、個人情報を聞かれます。

警察に聞かれること
  1. 事故の状況
  2. 住所・氏名・生年月日・職業
  3. どこへ向かっていたのか

私は車を含めてこれが3度目の物損事故です。上の内容は毎回必ず聞かれ、車の場合は自賠責保険の確認もされます。

相手と連絡先を交換する

交通事故のとき相手と連絡先を交換する

事故相手とお互いの連絡先を交換します。

書くものがなければ警察が紙とペンを貸してくれます。住所・氏名・電話番号を書いて相手に渡しましょう。

それから、自分の保険会社に聞かれるかもしれないので、余裕があったら、事故の発生時刻、相手の大体の年齢、車種、ナンバー等をメモっておくと手続きがスムーズに進むかもしれません。

また、この時点では過失の話はしないようにしましょう。警察は事故の処理をするだけなので、過失の話や示談には介入できません。無茶ぶりはしないように。

身分証明書は必ず携帯する

自転車事故に備えてミニ財布に免許証を入れておく

皆さんはサイクリングのときに“身分証明書を携帯”していますか?

持ってないと事故の時、面倒なことになりますよ!

それから、携帯する身分証の種類としては“運転免許証”が望ましいです。

なぜ運転免許証が必要か?

運転免許証のイラスト

交通事故に遭ったときに、身分証明書がないと事故後の手続きがスムーズに進まないからです。

考えてもみてください。身分証なしにどうやって自分の身分を証明しますか?警察に「◯◯です。◯◯に住んでいます。本当です。」といっても信用されません。

私の場合は、自宅からすぐの場所で事故に遭いましたが、身分証がなかったので、警察に家まで取りに行ってきてくれと言われ、自宅に免許証を取りに行きました。

もしも、事故現場から遠かった場合は、家族に持ってきてもらうことになったでしょう。なので、自転車に乗るときは必ず運転免許証を携帯すること!出先では何があるかわかりません。

帰宅後にすること

自分の保険会社に連絡

自分に過失がないと思ったら、自分の保険は使わないで大丈夫です。逆に自分にあきらかな過失がある場合は、保険会社に示談交渉を任せましょう。

保険を使う使わないは別にして、事故の連絡や相談をするのは問題ありません。怪我をしている場合は、保険金が下りるかもしれませんからね。

自転車の修理見積書を取る

自転車ショップで見積もりを取る

自転車の修理が必要な場合は、修理見積書を出してくれる自転車屋さんを探します。

購入店が近くにあればそこへ行きましょう。私はネットで購入したので、全国展開している「サイクルベースあさひ」で修理見積書を出してもらいました。

自転車の修理見積もり

事故の衝撃でフレームに不安があるなら、「修理をした場合の見積書」「新車に買い替えた場合の見積書」の2枚を出してもらうといいと思います。

他にヘルメットやサイクルウェアが損傷していたら、それらの見積もりも忘れずに。

保険会社との交渉

任意保険会社に交通事故の連絡をする

次に、過失割合と相手の保険会社との示談交渉についてお話したいと思います。

私はこの事故で、足に軽い打撲がありましたが、相手が誠実な人だったので、人身事故にはせず、物損事故で処理しました。

示談交渉の流れ
  1. 保険会社から連絡(過失割合が決定)
  2. 損害申告書を送付・返送
  3. 保険会社から連絡(損害額が決定)
  4. 示談書を送付・返送
  5. 損害額を口座に振込

解決までの期間は25日ほど。相手が過失を100%認め、誠心誠意対応するということで示談交渉はスムーズに進みました。

過失割合

横断歩道で自転車と右折車の事故

横断歩道での自転車事故

この場合の基本過失は10:90 (自転車:右折車)です。

相手の保険会社も通常はこの過失だと言っていました。しかし、今回は相手の方が穏便に済ませたいということで0:100になりました。

もし過失割合で争ったとしても0:100にできた自信はあります。

  • 私は自転車横断帯を通行していたので-5
  • 相手の早回り右折で-5
  • 太陽が眩しくて見えなかったという相手の著しい過失があったので-5から-10

以上のことから、どちらにしろ0:100の事故だったでしょう。

相手の保険会社と交渉

示談交渉の成立

今回は相手が穏便に済ませたいということで、トントン拍子に示談が進みました。

どうやら相手が自分の過失を100%認めている場合や、穏便に済ませたい意思がある場合、保険会社は強く反論してこないようです。

なかなか過失割合が決まらない場合は、保険会社が悪いのではなく、相手がそのように指示しているからだと思われます。

保険会社からの連絡を待つ

まず相手の保険会社から電話があるまで待ちます。ちなみに、相手の保険会社は「損保ジャパン」でした。

私は自分に過失がないと思ったので、こちらの保険は使いません。なので、自分で相手の保険会社と交渉することになります。

相手の保険会社と最初の電話

上で述べた通り、私の過失はないので、すぐに自転車修理の話になりました。このときに、修理でも新車に買い替えでも100%の額を出してくれるということを約束していただきました。

「損害申告書」を送るので、記入したら送り返してくれとのことで、最初の電話は終わりました。

相手の保険で病院に行ける

相手の任意保険で病院に通う

私は大した怪我じゃなかったので、人身事故ではなく、物損事故にしましたが、この場合も治療費は相手の保険会社が負担してくれます。例えば、レントゲンなどの検査費ですね。

相手の保険会社に、かかる病院を伝えてから病院に行くと、私の治療費をこの保険会社が払うように病院側へ手続きしてくれます。だたし、病院に行く場合は事故から15日以内と言っていました。

損害申告書を送付する

損害額を記入する

損害申告書を送付する

損害額を記入する書類が届いたら、自転車屋さんで取った見積書をもとに金額を記入して返送します。

事故車はどうなる?

新車に買い替える場合は、損傷したカスタムパーツ代までは出ません。なぜなら、新品をもって弁償したことになるからです。また、事故車の所有権は保険会社のものになります。保険会社は自転車の部品等を売って、保険金を少しでも取り返そうとします。

ちなみに、私が「まだ使えるパーツは取り外したい」と聞いたところ、問題ないとの回答を得られました。この辺は交渉次第になりますが、自転車の場合は、所有権を放棄してくれるかもしれません。現に私は、最終的に事故車はそのまま持っていても大丈夫だと言われました。

損害額が決定!示談へ

交通事故の示談書

金額を出すのは控えておきますが、こちらの言い値をそのまま承諾していただきました。

示談書を送ったのでサイン・捺印して送り返してくれとのこと。お金を受け取るための振込先は「振込指図書」に記入します。

保険会社→相手に示談書送付→保険会社→私に示談書送付→保険会社→それぞれに示談書の写しを送付→振込という流れなので少し時間がかかります。

示談書を記入して返送

交通事故の示談書にサインする

示談書にサインして印鑑を押します。

示談書は複写式になっていて、計4枚に印鑑を押します。印鑑は認印で大丈夫でした。

損害額が口座に振り込まれる

交通事故 示談書の控え

後日、返送した示談書の1枚が郵送されてきます。

その数日後に損害額が振り込まれました。このお金は、修理に使おうが、他に使おうが自由です。また、受け取った保険金は利益ではないので、所得税の対象にはなりません。

おわりに

横断歩道で右折車に衝突されることは、自転車に乗っているとよくある事故かもしれませんね。

強引に曲がってくる車もいるので、皆さんも十分に注意してください。ちなみに私は五体満足で、足を少し打撲した程度なのでご心配なく。10日ほどで治りました。

今回は0:100の事故なので、示談交渉で揉めている方には参考にならなかったかもしれません。しかし、自転車の場合は、こちらが交通違反をしていない限り、示談交渉がかなり有利なのは事実です。

考えてもみれば、私が車のドライバーで自転車と事故ったとき、過失1割のために争って、相手の心象を悪くしたくありません。相手が怪我をしていたらなおさらです。

「車の方が止まってくれるはず」といった思い込みは事故の元です。普段から交通ルールを守るようにしましょう。ちょっとした違反で過失を多く取られて損をすることになります。しかし、今回の私のように交通ルールを守っていても車に衝突されることもあるので難しいところです(笑)

手厚い保険に入っておくことが一番いいのかもしれません。自転車保険を見直してみようと思います。今回は被害者でしたが、いつ自分が加害者になるか分かりませんからね。