土日とも雨で自転車はお休み。
暇だったので「ホイールの振れ取り」にチャレンジしてみました。
フロントホイールの振れ取り
とりあえず簡単そうなフロントホイールの振れ取りをしてみることに。
このホイールは「ラジアル組」というもの。
ハブからリムにかけてスポーク同士がクロスすることなく放射状に伸びています。
スポークテンションは全て一定だろうし、これなら振れ取りも簡単そうだ。
まずは、Tacxの振れ取り台にホイールをセットして振れ具合を確認します。
クランプ式の振れ取り台でテーブル等に固定して使用するタイプ。
重いテーブルに固定してしまえば、振れ取り中に動くことがない。
地面に置くタイプの振れ取り台よりおすすめです。
関連記事:初心者におすすめの振取台はコレ!ちょっとした振れ取りに便利
スポークテンションを揃える
こいつは『スポークテンションメーター』というスポークのテンション(張力)を測定するツール。
素人が手の感覚だけで振れ取りとか無理なので、こいつを使ってスポークテンションを調べます。
デジタル式だからひと目で数値を確認することができます。
使い方は簡単。
スポークを画像のように挟むだけ。
はじめにすべてのスポークのテンションをはかっていき、大体の平均値を把握します。
結果このホイールは、5.20~5.30mmほどのテンションであることがわかりました。
なかにはテンションの低いスポークも。
ここを振れ取り台で調べてみると、やはり振れていた。
スポークのテンションが大体5.20~5.30mmなので、最大値の5.30mmでテンションを揃えることにしました。
緩めるのは怖いですからね。
振れ取り台から一旦外して、メーターではかりながらスポークレンチでテンションをすべて5.30mmにしていきます。
振れ取り台に固定したままでもいいんですが、外したほうがメーターではかりやすい。
DTスイスのアルミニップルの場合、スポークレンチはパークツールの「黒」を使用します。
JIS規格の#14/15には「赤」のスポークレンチを使用します。
間違えないように気をつけましょう。
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「締め方」と「緩め方」は上の画像を参考にしてください。
仕上げの振れ取り
スポークテンションメーターでテンションをすべて同じ値に揃えたら再び振れ取り台にセットします。
振れは0.5mmくらいのが数箇所ある状態でした。
あとは納得のいくところまで振れ取りすれば完了です。
振れているスポークはマスキングテープ等で目印を付けると見失いにくい。
スポークレンチで1/8~1/4くらい回して振れを取っていきます。
試行錯誤しながら1時間くらい掛けて振れ取りをしました。
結果、振れは0.2mmくらいにおさまったと思います。
おわりに
「スポークテンションメーター」のおかげで迷うことなく、安心して振れ取りを行うことができました。
時間は掛かりますが、スポーク1本1本のテンションをきちんと確認しながら作業すれば、しっかり振れ取りすることが可能。
振れ取り素人には必須のツールだと思います。