自転車用グリスには、さまざまな種類があり、耐久性もそれぞれ異なります。
そこで今回は、7種類のグリスを用意し、耐久性テストを行ってみました。
その結果、明らかに優れた1つのグリスを見つけることができました!
耐久性テストに使用するグリス
No. | 商品名 | 容量 | 参考価格 |
---|---|---|---|
1 | シマノ プレミアムグリス | 100g | 1,236円 |
2 | FINISH LINE プレミアムテフロングリス | 100g | 1,840円 |
3 | FINISH LINE セラミックグリス | 40g | 1,478円 |
4 | ParkTool ポリリューブ1000 | 113g | 1,082円 |
5 | エーゼット マルチパーパス 3号 | 50g | 1,357円 |
6 | エーゼット セラミックグリス | 50g | 1,272円 |
7 | エーゼット リチウムグリス | 40g | 251円 |
6つの有名な自転車用グリスと、ホームセンターで買った安価なリチウムグリスを比較用に追加しました。
耐久性テストの方法
耐久性テストの方法は、いたってシンプル。
カッターの刃にグリスを塗り、屋外に置いて刃の変化を観察します。
テストは7月26日から8月10日の15日間行いました。
結果発表(15日後)
テスト期間は短かったですが、気温が35度を超える猛暑日や雨の日にも外に出し続けたため、グリスの劣化が目立ちます。
最強はFINISH LINE テフロン!
多くのグリスが変色したり、サビたり、乾燥してしまう中、『FINISH LINE プレミアムテフロングリス』だけは全く問題ありませんでした。
過酷な環境下でも、油分がしっかり残っており、塗った時の状態を保っています。
これ1つあれば十分!
というわけで、最も優れたグリスは『FINISH LINE プレミアムテフロングリス』という結果になりました。
他のグリスと比べて、圧倒的な耐久性を誇ります。
このグリスは万能タイプなので、BBやヘッドパーツのほか、ベアリングなどの回転部、シートポスト、ネジ山にも使用できます。
そのため、何種類ものグリスを揃える必要はありません。これ1つあれば十分です。
わたしはこれまで『シマノ プレミアムグリス』を使用してきましたが、今後はこのグリスを主力として使っていくつもりです。
その他、グリスの考察
他のグリスの状態を確認してみましょう。
比較的良かったグリス
ParkToolは、変色して完全に油分が失われていましたが、グリスを拭き取ると、中身はまずまずきれいな状態でした。
一方、エーゼットのリチウムグリスは、変色こそしていますが、しっかりと油分が残っており、こちらも拭き取ると中身はきれいな状態でした。
どちらもシミのようなものが見受けられますが、全体的に見るとParkToolの方が良好です。
少しサビてしまったグリス
シマノとエーゼットの万能グリスは、どちらも油分が失われて、カピカピに乾燥した状態でした。
グリスを拭き取ってみると、両方ともわずかにサビてしまっています。
シマノのグリスには期待していましたが、ホームセンターで手に入る200円のリチウムグリスに負けてしまったのはショックですね~。
セラミックは耐久性がない
FINISH LINEとエーゼットのセラミックグリスは、どちらも早い段階でサビが発生したため、耐久性は低いようです。
しかし、セラミックグリスは、潤滑性能が高いという特徴があります。そのため、ベアリングなどの回転部に使用すれば、効果を発揮する可能性があります。
ただし、回転性能を向上させる代わりに、耐久性が犠牲になるため、日常的な使用には向きません。また、グリスの消耗が早いため、定期的な再塗布が必要です。