これは『チェーンキーパー』というアイテム。他に「チェーンホルダー」や「チェーンローラー」とも呼ばれているようです。
どんな道具なのか気になった方は、この記事に目を通してみてください。
チェーンキーパーって何に使う道具?
自転車のチェーン清掃やメンテナンスをするとき、後輪を外したほうが作業効率は上がります。
しかし、後輪を外したままではチェーンがたるんだ状態になってしまいますよね。
チェーンがフレームと接触した状態になっているので、無理にチェーンを回転させるとチェーンステーに傷が入ってしまいます。
そこで”チェーンキーパー”の出番。
チェーンテンションを維持するため、ホイールのかわりにチェーンキーパーを取り付けて、スプロケットの代わりにチェーンを引っかけます。
つまり、ホイールをはめずにチェーンを回転させることができるアイテムというわけ。
ローラーにチェーンをかけることで、あたかも後輪があるかのごとくペダルでチェーンを回すことができるので、チェーンメンテナンスが飛躍的に向上します。
車載や輪行にも使える
車によっては前輪、後輪ともに外さないと積めことがありますよね?
チェーンキーパーを使えば、車に載せるときにチェーンがぶらぶらしてチェーンステーにキズが付くということを防ぐことができます。
また、チェーンがたるまないので、チェーンの汚れが周囲に付くこともありません。価格も安いので、車で自転車を運ぶことがある方は買っておいたほうがよいでしょう。
片持ちタイプのチェーンキーパー
チェーンキーパーは沢山あり、どれを買おうか迷っておりましたが、“片持ちタイプ”を選びました。なにも両脇で固定することもないし、片方だけで固定したほうが楽だと思ったからです。
それに片方だけで固定するから130mmや135mmなどのエンド幅を気にしなくて大丈夫。1つでいろんな自転車に対応できます。
また、ギアチェンジするとローラーが連動して動くのもこれを選んだ理由の1つ。詳しくは下で説明しています。
バイクハンドのチェーンホルダー YC-521のパッケージ。
分解するとこの様になっています。
動画で解説!
動画で見たほうがよりわかりやすいと思ったので、チェーンキーパーの「取り付け方法」と「ギアチェンジの様子」を動画に撮りました。
チェーンキーパーを取り付ける
以下、画像でも説明していきます。
まず、チェーンキーパーをフレームに固定するため、ナットを回してクイックレバーの締め込む強さを調節してください。
片持ちタイプなので画像右側のメンテナンススタンドは使用できません。左側のフック型スタンドを用意してください。
必要なものは、チェーンキーパーとメンテナンススタンドのみ。
後輪を外したら、自転車をメンテナンススタンドに立て掛けます。
そしたら、チェーンキーパーをチェーンの間に入れください。
ローラーにチェーンを引っ掛けてリアエンドまで引っ張ります。
ローラーは移動するので、ギアがどの位置にあっても受けられます。
リアエンドのくぼみにはめたら、クイックレバーを倒して固定します。
とくにコツが要るということもなく、簡単に固定することができました。
変速するとこのようにローラーが連動して動きます。
あとは掃除したり、車載したりすればOK。
チェーン掃除には、3面ブラシとチェーンディグリーザーを使用するのがおすすめです。
ピカピカのチェーンで気持ち良く走りましょう!
使用してみた感想
ホイールを外してもチェーンを回せるのでチェーン清掃がかなり捗るようになりました。
クランクを回しながらギアチェンジすると、丸いリングが同期して動きますので、チェーンのメンテナンスは勿論、リアディレイラー周辺の清掃までラクラクです。
ローラーの回転は滑らかですが、チェーンを回すと少し重みがあります。これはローラーにベアリングが入っているわけじゃないので仕方ないかな。
自分で整備するひとなら、ひとつ持っていて損はないツールです。品質も用途には十分です。