今回はロードバイクの信号無視についての話。
赤信号で停止している車や歩行者がいるのに、車の往来がないからと信号無視をしていませんか?
その行為を見ていた人たちからは、間違いなく顰蹙を買っています。ロードバイクは目立つので、記憶にも残ります。
こういった些細な信号無視の積み重ねが、ロードバイクへの風当たりの強さに繋がっているのです。
信号無視の理由
ロードバイクが信号無視をする理由はなにか?
- 止まるのが面倒
- リズムを崩したくない
- 漕ぎ出しが重い
- 車が来ないから
- 深く考えてない
- 自転車優先だ
- サイコンの記録が途切れる
この中で最も多い理由は「止まるのが面倒」だからではないでしょうか。
それまでキープしていた快調なペースを崩したくない。赤信号で止まってしまうと疲れる。夏は汗が吹き出し、冬は汗冷えする等があると思います。
また、「車が止まるのは当たり前だ!」と自転車優先・交通弱者だと思っているふしがあるかもしれません。
ママチャリの延長で「しょせん自転車」という考えがあり、「渡れるから渡る」と交通ルールについて深く考えずに乗っている人も多いのではないでしょうか。
信号無視の過失は80%!
自転車と車の事故の場合、自転車側の過失割合は0~2割と少なく済むことがほとんど。ただし、これは交通ルールを守っていることが前提の話。
信号無視をしては自転車の交通弱者論は通じません。自転車側が“加害者”になることだってありえます。
知っていますか?自転車が赤信号を無視をして、車と衝突した場合の基本過失割合は「8:2(自転車:車)」です。
つまり、車側が高級車で損害額が100万円だったとき、自転車は80万円を支払わなければなりません。
一方、自転車側の損害額が治療費を含めて30万円だったとき、たったの6万円しか相手に請求できません。どんなに怪我がひどくても2割です。
自転車は有利だからと無茶な走りをしている人は、考えを改めるべきです。
それと万が一に備えて自転車保険に加入しましょう。自分が被害者になったとき、加害者になって高額な損害賠償を請求されたときに頼りになるのが保険です。
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ロードバイクが嫌われる理由
ロードバイクに限らず、ママチャリや歩行者にも信号無視をする人はいます。むしろ違反者の割合は、そちらのほうが多いくらい。
ママチャリのほうがよっぽどマナーが悪いのにロードバイクのほうが目の敵にされ、「ロードバイクは信号無視をする」というイメージが定着しています。
これはロードバイクがヘイトを集めやすい乗り物だからではないかと私は考えます。
車道を走るロードバイクの後ろで車が渋滞しているのはよく見る光景です。
「抜くには速すぎるし、後ろにつくには遅すぎる」という微妙な速度で鬱陶しいと感じるドライバーは非常に多いのではないでしょうか。
一方、ママチャリは割りと歩道を走るし、すぐに追い越せるからそこまで気になりません。しかし、ロードバイクは追い抜いても信号で追いついて横をスリ抜けてきます。
つまり、ロードバイクはそれなりにスピードが出るから余計に邪魔なんです。
ロードバイクは目立つ
いい年したおじさんが低速でキョロキョロしながら信号無視をする姿はなんとも情けない。
こういう人は信号無視のみならず、他の社会的ルールについても軽く見て守らない傾向にあるそうだ。
そしてなにより“目立つ”
高級そうな自転車に乗って、本格的なウェアーを着ているから記憶に残りやすい。しかも安全に配慮してヘルメットを被っている。それこそ交通ルールをキッチリ守りそうなイメージである。
「ヘルメットは必ず被れ!」「自転車は車道を走るのが決まりだから!!」と言って律儀に車道を走るけど、平気で信号無視をしていては本末転倒だ。
ここで頭に入れておいてほしいことは、街中でレースもどきのことをしたり、信号無視したりすることに腹を立てる人が世の中には多いということを知っておかなくてはいけない。
止まることはトレーニング
ここで私から信号無視を防止するための具体案を提示したい。
「赤信号で止まることはトレーニングだ」と考えてみたらいかがだろうか。
“インターバルトレーニング”というものがあります。高負荷と低負荷の運動を交互に行うトレーニングです。
例えば、部活でやったダッシュ10本とかがこれに当たります。短い距離を全力で走り、急に止まるから息は上がるし、心臓はバクバク。これが心肺機能を高めます。
ロードバイクの人はスピードを出して走りますから、同じように止まると疲れます。そして、一旦止まると再稼働により大きな力が必要になる。だから赤信号で止まりたくないんですよね?ここは逆に考えましょう。
止まると疲れる→インターバルトレーニングになる→心肺機能が高まる!と考えればいい。
漕ぎ出しで足が重いのも、加速するまでダルいのも足の筋肉になると考えよう。
そう、赤信号は良いトレーニングの機会なんですよ。