シマノ用フリーハブにスプロケットを取り付ける際、1.0mmと1.85mmスペーサーのどれを使うのか?ついつい忘れてしまいがちです。
そこで今回は、8/9/10/11/12速の各ホイールに必要なスペーサーの組み合わせをまとめました。
スペーサーの種類
フリーボディに挟むスペーサーは、「1.0mmスペーサー」と「1.85mmスペーサー」の2種類があります。
スペーサーを使用してスプロケットを取り付ける場合は、どちらか1枚、または両方を挟むことになります。
1.0mmスペーサーは薄く平べったい銀色でスプロケットに付属してきます。
1.85mmスペーサーは凹凸の溝があって、11速ホイールを購入すると付属してきます。
8/9速ホイール
8/9速ホイールは、8/9/10速用スプロケットを装着することができます。
8/9速用スプロケットはスペーサーを入れる必要なし。
10速用スプロケットは「1.0mmスペーサー」が必要になります。
例外として「CS-4600/CS-6600/CS-HG500-10」は、スペーサーなしで装着することができます。
12速用スプロケット | 装着できない |
---|---|
11速用スプロケット | 装着できない |
10速用スプロケット | 1.0mmスペーサーが必要 |
8/9速用スプロケット | スペーサー必要なし |
CS-4600,6600/CS-HG500-10 | スペーサー必要なし |
10速ホイール
10速汎用ホイール
10速ホイールは、8/9/10速用スプロケットを装着することができます。
10速用スプロケットの装着には「1.0mmスペーサー」が必要なので注意。
8/9速用スプロケットは、スペーサーを入れる必要はありません。
例外として「CS-4600/CS-6600/CS-HG500-10」は、スペーサーなしで装着することができます。
12速用スプロケット | 装着できない |
---|---|
11速用スプロケット | 装着できない |
10速用スプロケット | 1.0mmスペーサーが必要 |
8/9速用スプロケット | スペーサー必要なし |
CS-4600,6600/CS-HG500-10 | スペーサー必要なし |
10速専用ホール
現在は中古でしか流通していませが、「10速専用ホイール」というのがあります。
この規格はデュラエースの7800世代にのみ存在した規格です。
10速専用ホイールは、スペーサーなしで10速用スプロケットを取り付けることができますが、他の8/9/11/12速用スプロケットは取り付けることができません。
また、取り付けられない10速用スプロケットもあるので、中古で10速ホイールを購入する場合は、10速専用か8~10速に対応したものかよく確認してから購入する必要があります。
11速ホイール
11速ホイールには、8/9/10/11/12速用スプロケットを装着することができます。
11/12速用スプロケットの装着にスペーサーは必要ありません。
10速用スプロケットの場合は、1.85mmと1.0mm両方のスペーサーが必要になります。その際、先に1.85mmを入れてから次に1.0mmを入れます。
例外として「CS-4600/CS-6600/CS-HG500-10」は、1.85mmスペーサーのみ入れることで装着できます。
11/12速用スプロケット | スペーサー必要なし |
---|---|
10速用スプロケット | 1.0mmと1.85mmスペーサーが必要 |
8/9速用スプロケット | 1.85mmスペーサーのみ必要 |
CS-4600,6600/CS-HG500-10 | 1.85mmスペーサーのみ必要 |
12速ホイール
12速専用ホイール
12速ホイールは、一部を除いて11速以下のスプロケットと互換性がありません。
つまり、12速専用ホイールには12速用スプロケットしか取り付けられないということです。
また、「ロード向け12速」と「MTB向け12速」スプロケットは、フリーボディの形状が全く違う規格になっているため、互換性がありません。
11/12速ホイール(WH-R8170等)
シマノ ULTEGRAシリーズの『WH-R8170』や『WH-RS710』は、11速と12速の両方に対応しています。
今後はこちらのタイプが主流になると思われます。
12速用スプロケット | スペーサー必要なし |
---|---|
11速用スプロケット | スペーサー必要なし(11/12速対応ホイールのみ) |
10速用スプロケット | 装着できない |
8/9速用スプロケット | 装着できない |
まとめ
10速用スプロケットでも「CS-4600/CS-6600/CS-HG500-10」は例外。
12速用スプロケットは、ロード用とMTB用に互換性がないので注意。