エンドキャップには、さまざまなカシメ方法が存在します。
また、工具の種類によって、カシメ後の形状も変化します。
この記事では、エンドキャップのカシメ方法とその仕上がりを、画像とともに詳しくご紹介します。
ワイヤカッターのカシメ機能でカシメる
ワイヤカッターのカシメ機能を使えば、簡単にエンドキャップを圧着できます。
使用したワイヤーカッターは、『ゴッドハンド GH-BWC-150-CN』です。
ワイヤーも切れて一石二鳥、とくにこだわりがなければこれで十分です。
ニッパーでカシメる
ニッパーを使ってエンドキャップをカシメることもできます。
使用したのは、ダイソーの220円ニッパーです。
エンドキャップをカシメる際には、耐久性に優れた「両刃」のニッパーを使用することが重要です。両刃のニッパーは、刃が内側に凹んでいるタイプです(画像参照)。
一方、「片刃」のニッパーは切れ味が優れていますが、硬い素材には適しておらず、刃がすぐに欠ける可能性があるため、カシメには使用しないでください。
力を加減しないと、エンドキャップごと切断してしまうので注意。
2箇所カシメることで、エンドキャップがよりしっかり固定され、外れにくくなります。
ラジオペンチでカシメる
ラジオペンチの先端では力が入らないので、根本で圧着します。
ラジオペンチの幅にもよりますが、これは平べったく圧着できました。
圧着ペンチでカシメる その1
これは電気工事で使用されるリングスリーブ用の圧着工具です。
自宅にあった古い工具で、商品名は『IZUMI NO.375001』です。
圧着部は十字を切った形状をしています。
これはなかなか独特な形状をしていますね。
かなり強力に圧着できるため、外すときはワイヤーごと切るしかありません。
反対側には刻印があります。
圧着ペンチの種類によっては、「小、中、大」や「1、2、3」などの刻印が入る場合があります。
圧着ペンチでカシメる その2
つぎは、こちらの圧着ペンチ『ロブテックス FK1A』を試します。
まずは、オープンバレル端子を圧着する部分を使用します。
サイズ1.25で圧着。
さすがに専用工具だけあって綺麗ですね。
INSと2.0も試しましたが、1.25に比べるとくぼみが浅いです。
反対側は3箇所どこでやっても、Iの形状に圧着されます。
つぎは、裸圧着端子を圧着する部分を使用します。
サイズ1.25で圧着すると、深いくぼみができました。
サイズが1.25から2.0、そして5.5に増えるにつれて、くぼみが浅くなります。
反対側は、丸みを帯びているためか、跡がほとんど残りません。
矢印の部分でも圧着できそうだったので、こちらも試してみました。
1.25の下側で圧着。
これもかなり綺麗に圧着できていますね。
5.5の上側は、少し潰れた形状になりました。
反対側は薄っすらと、縦の線が残ります。
スクリュー式エンドキャップに交換する
エンドキャップを頻繁に外す必要がある場合、『スクリュー式エンドキャップ』をおすすめします。
これは手で締め込んで固定できるため、特別な工具は必要ありません。
Amazonでは、ブレーキ用とシフト用の2個ずつのセットが1,100円で販売されています。
圧着しないで接着剤を使う
瞬間接着剤を使ってエンドキャップを固定してしまう方法もあります。
この方法ならエンドキャップは綺麗なまま保たれます。
また、木工用ボンドなど粘着力の弱い接着剤を使えば、取り外して再利用することもできます。
おわりに
気に入った圧着方法はありましたでしょうか?
今回さまざまな工具で、エンドキャップを圧着してみましたが、カシメの奥は深いなと実感しました。
エンドキャップのカシメ方は、人それぞれこだわりがあり、正解はひとつではありません。
今回紹介したエンドキャップのカシメ方を参考にして、ぜひご自身の用途に合った方法を見つけてみてください。