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私がロードバイクをやめて小径車に乗るようになった理由

私が小径車に乗る理由

いやー、小径車は面白い。自転車本来の楽しさが小径車には詰まってる。自由で気楽で開放的だ!

現在、私は20インチの折りたたみ自転車『DAHON Visc EVO』に乗っています。購入してから1年半ほど経ちますが、これほど長く飽きずに乗れた自転車はこれが初めて。

「ロードバイクのほうがスピードがでるし、ラクに長距離を走れる。わざわざ車輪の小さい小径車を買う理由がわからない」という人もいると思います。

そこで今回は「私がロードバイクをやめて小径車に乗るようになった理由」を語っていきたいと思います。

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ロードバイクでサイクリングは楽しめない

クロスバイクとロードバイクに乗っている人のイラスト

私がロードをやめた理由の一つは、“レーサーを強要される”からです。

まず、プロレーサーでもないのに皆が示し合わせたかのようにピチピチのサイクルウェアを着ています。

それもそのはず、サイクリングロードですれ違うロード乗りの9割が同じ格好なのだ。一人だけカジュアルな格好をしていたら乗りにくいのは当たり前。これには同調圧力的なものを感じます。

レーサー的な走りを否定するつもりはありません。しかし、ロードに乗る以上、ある程度のスピードを出して走ることが前提にあり、プロレーサーのような心構えとフォームで乗ることが必要なことも事実。

サイクリングを楽しみたかったのにロードバイクに乗ると自然と「レーサー」への傾向が強くなってしまいます。

それでも最初は楽しい。1~2年は持つ。そして飽きる。乗ることが「ただの作業」のように感じて長続きしなくなるんですね。

ロードバイクを3年後も続けている人は「2割」と聞いたことがあります。しかしその2割の中に“サイクリングを楽しんでる人”が何人いるだろう?

自転車ブログを見てもロードを長く続けている人は、レースなどに参加して、ヒルクライムのタイムを気にしてるレーサー気質の人がほとんどだ。

「レース派」はロードバイクを楽しめるだろう。しかし、「サイクリング派」がロードバイクに乗るのはサイクリングの本質から離れてるように感じる。

なぜなら「自転車本来の楽しさは、スピードをだすのをやめたところにある」と思うからだ。

※ロード乗りの方を否定するものではありません。生意気言ってすみません。

ロードバイクはストレスが溜まる

DAHON Visc EVOの後輪

上で述べた「レーサーを強要される」の他に、ロードをやめた最大の理由が、ロードを取り巻く環境(ストレス)です。

はっきり言ってロードバイクは「車道で嫌われる存在」です。

車道の隅を走っているだけで「邪魔者扱い」されてクラクションを鳴らされます。車体の右脇スレスレをわざと通って追い越す車も多い。とくに大型トラックにこれをされると命の危険を感じるほどだ。

また、ロードバイクに乗っていた時は「抜かれちゃいけないという強迫観念」があって、常に速度を気にして走っていました。抜かれて抜き返すなんてことはしないですが、同じロードに抜かれると結構ショックなものです。

とまぁ、ロードに乗っていると鬱屈して不快感を味わうことが少なくないわけです。

ロードバイク熱が冷める

サイクリングロードの風景

クロスバイクから自転車をはじめて、ロードバイクに乗ることになった私ですが、ロードは2年で飽きてしまった。

ロードバイクに乗っていた頃は、30万円以上するカーボンロードに10万円のホイールを履かせて満足していました。

しかし、街乗り用として買ったクロスバイクでいつものコースを走ってみると、あまりの快適さと開放感に衝撃を受けた。

「あれ?いつもと同じコースなのに景色が違って見える・・・」

そう、ロードに乗っているときはサイコンの画面とすぐ前の道しか見えていなかった。身の回りの景色を楽しむ余裕がなかったんですね。

はじめてクロスバイクに乗って遠出したときの感動を思い出した。ロードに乗るようになってから、いつしかその感動を忘れて盲目的に漕いでいるだけになってしまっていた。

「自分が求めていたのこれだ!」

速く走るとか軽量化とか急にアホらしくなって、フッとロード熱が冷めてしまったのです。

その後の展開は早かった。躊躇なくロードを売って、1万ちょっとの中古フレームで組んだクロスバイクにしばらく乗り、「DAHON Visc EVO」を買って今に至ります。

私が小径車に乗る理由

DAHON Visc EVO

20インチの折りたたみ自転車「DAHON Visc EVO」を買って、スピードを出すことをやめたら自転車が数倍楽しくなりました。

とくに、晴天のサイクリングロードの途中、見晴らしのいい道でサングラスを外しながら走ると一週間の溜まったストレスが吹っ飛ぶような爽快な気分になれます。

  • 顔を上げてラクな姿勢で走れる
  • カジュアルな格好でいい
  • ピチピチウェアを着るという同調圧力がない
  • スタンドがあるからどこにでも止められる
  • 車道が危険なら歩道に避難できる
  • 抜かれても気にならない
  • 景色を楽しめるようになった
  • 車道でのストレスが少ない

それに小径車なら他の自転車に抜かれても気にならないですし、車道が狭くて危険なら歩道を走っても大丈夫。

ロードバイクのときは歩道を走るのは格好がつかなかった。だから車道でクルマに邪魔者扱いされても無理して車道を走るんですよね。そして、ストレスが溜まってしまう。

世の中にはロードバイクというだけで嫌う方がいますが、小径車は市民権を得ているように思えます。これって結構重要なことだと思いません?目の敵にされにくいのは良いことです。

小径車に乗っていて、車からクラクションを鳴らされたことは、この1年半で一回もありません。車道での追い抜きも親切さを感じます。ロードよりヘイトを溜めにくいのは確実です。

つまり、小径車に乗り換えたらロードバイクを取り巻いていた色んなストレスから開放されたわけです。

私は初心者に小径車を勧めない

DAHON Visc EVO

上の内容を読んで、ロードバイクはやめておこうと思った初心者の方はちょっと待ってほしい。

ゆっくり景色を楽しみながら走りたい、スピードにはこだわらないという「悟りを開いた人」になら小径車はピッタリです。でも、ほとんどの初心者は「速く走りたい」とか「軽量化」に興味がありますよね?

自転車を始めたい人が「ロードバイク、クロスバイク、小径車」で悩んでるとします。

「この中から小径車を勧めるか?」と言われれば答えは「ノー」です。

スピードを求める初心者が「ロード系ミニベロ」を買ってもすぐにロードバイクが欲しくなってしまうでしょう。

なぜなら小径車はタイヤが小さいので、はっきり言ってスピードはロードにかないません。サイクリングロードでロードに抜かれて劣等感を感じ、小径車を買ったことを後悔するはずです。小径車のデメリットばかり感じてしまって、小径車の魅力に気づけないと思います。

では、小径車はどんな人におすすめかというと、ずばり「自転車をわかってる人」です。

「小径車はロードバイクに乗ってから(飽きてから)乗るとその良さがわかる」というのが私の持論です。実際私がそうだったので(笑)

初心者の方はとりあえず、ロードでもクロスでも小径車でも自分の好きな自転車に乗ることからはじめてみてください。そうすることで、おのずと次のステップが見えてきます。

ロードに飽きたら小径車に乗ってみて!

DAHON Visc EVOのハンドル

ロードバイクに飽きてしまったら、息抜きのためのセカンドバイクとして小径車を購入してみてほしい。

そして、その小径車に乗ってロードで走っていたコースへ行ってみてください。

目線がいつもより高くなって、風景が一変して見えます。時速20kmくらいで流しながら走るとすごく気持ちがいい。

ロードバイクに抜かれても気になりません。逆に「必死に漕いでるなぁ。自分もあんな感じだったのか?」と客観的に見ることができて新鮮ですよ。

ただ、小径車でロードを抜くとかスピードを出したいと考えてる人に小径車はまだ早いかも。考え方は人それぞれですが、後悔する確率のほうが高いと思います。

  • スピードを出すことにこだわらない
  • 交通ルールを守る
  • 軽量化はほどほどに
  • 抜かれても気にしない
  • マイペースを貫く
  • 周りの風景を楽しむ

まとめ

私が小径車に乗る理由は、ロードバイクと違って「レーサーを強要されない」、「車道でのストレスが少ない」ということです。

小径車はスピードが出ない、乗り心地が悪い「道楽だ」と言われても結構、「趣味なんだから当たり前でしょ?」って思います。

今では、小径車でヒルクライムを楽しんでいます。小径車だから出来ないってことはなにもない。

私の自転車人生でピチピチのウェアを着てロードバイクに乗ることはもうないでしょう。

高級なホイールも必要ないし、そのホイール価格を上回るくらいグレードの高いパーツも必要ない。

ロードバイクに乗っている方、乗ることが作業になってませんか?周りの風景楽しめてますか?セカンドバイクとして小径車に乗ってみませんか?新しい発見があるかもしれませんよ。