自転車のメンテナンスの中でも「ブレーキシューの調整が一番苦手」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方は『ブレーキシューチューナー』というツールを使えば、シューの位置決めを簡単に行えます。500円ほどで買えるので、気軽に試せておすすめです!
ブレーキシューチューナー
バイクハンドの『ブレーキシューチューナー YC-193』を購入。
こちらは「キャリパーブレーキ用」です。「Vブレーキ」には使用できないので注意してください。
ただのプラスチック板ですが、これがあるのと無いのとでは大違い。
感覚に頼らず調整ができるので、作業時間を大幅に短縮できます。
トーインが付けられる
リムの進行方向に向かってブレーキシューを「ハの字」に傾けることを『トーイン』と言います。
ブレーキ時の歪みを計算に入れて「ハの字」にすることで、リムにシューをまっすぐ当てることができるのです。
このトーインをつけるため『ブレーキシューチューナー』は、板の厚みに傾斜がついています。
ブレーキシューチューナーの使い方
作業は片側ずつ行います。左右を一度にやろうとすると、チューナーを落としたり、位置がずれたりするので、確実に調整するには左右別々に作業する必要があります。
シューの後ろからチューナーを滑り込ませ、リムとビードの隙間にセットします。
チューナーを下に押してリムとの隙間をなくします。
シューをチューナーの上端に合わせ、ブレーキレバーを握ったりしてシューの固定位置を決めます。
あとはチューナーやシューを動かさないようにボルトを締めていけば完了です。
シューを調整したあと、必ず当たり面の位置を確認をしてください。ズレていたらやり直します。
苦労していたシューの位置調整が嘘みたいに簡単にできました。反対側も同様の手順で作業します。
クリップ式との比較
これはリムの両側から挟み込む「クリップ式」のブレーキシューチューナーです。
デメリットは、セッティングが面倒なことと、ディープリムなど高さのあるリムでは使用できないことです。
メリットは、チューナーをガッチリ固定できることと、両側のセッティングが一気にできること。
しかし、作業は片側ずつ行いますし、ガッチリ固定するよりも多少動いたほうが直感的に調整できるので、わたしは「バイクハンド」の方が使いやすいと感じました。
どちらを使っても納得のいく調整ができますが、「バイクハンド」は500円ほどで買えるので、こちらで十分かなと思います。
まとめ
- シューの位置決めが簡単
- トーインがつけられる
- 作業時間の節約になる
- クリップ式よりも手軽
今まで「シューの位置」や「トーイン調整」に手間取っていましたが、『ブレーキシューチューナー』のおかげで簡単に短時間で調整できるようになりました。
そんなに出番はないかもしれませんが、「あって良かったな」と思えるツールです。