ブレーキシューのメンテナンス方法を紹介します。
ブレーキ面が汚れていると見た目が悪いばかりか、効きが悪くなったり異音がしたりするので定期的に点検・掃除をするようにしましょう!
ブレーキシューを点検する
ブレーキシューの点検をするときに見逃せないポイントは以下の3点。
ブレーキシューの表面
①異物
ブレーキシューに細かなアルミ片が刺さっていることがあります。これはブレーキの効きを悪くするばかりか、リムを傷つける原因にもなります。マメにチェックして取り除くようにしてください。
②焼き付き
ブレーキシュー表面が摩擦熱によって硬くなっていることを「焼き付き」と言います。表面がピカピカしているのは硬化して効きが悪くなっている証拠。この焼き付きは、ヤスリで削ってひと皮むいてやれば本来の効きが戻ります。
ブレーキシューの山
③寿命
ブレーキシューには水切り用の溝が掘られています。この溝の残り具合が摩耗の目安。新品時の半分以下に減っていたら、そろそろ新品への交換を考えたい。残り1mmならすぐに交換を。
また、山が減っていなくてもシュー自体の経年劣化もあるので、2年に1回は新品に交換してください。
鉄片を取り除く
ブレーキシューに食い込んだアルミ片は、「千枚通し」「カッター」「安全ピン」などを使ってかき出します。
焼き付きは紙やすりで削る
「焼き付き」はシューの表面を「紙やすり」で削ってやれば本来の効きが戻ります。
今回はダイソーで買った耐水サンドペーパーセットを使用しました。ホームセンターなら単品で1枚ずつ購入することができます。
240番で磨く
ハサミを使って「紙やすり」を使いやすいサイズにカットしたら、シューの表面を磨いていきます。
今回はシューを取り外していますが、初心者でシューの設定を変えないようにしたい場合は、シューを本体に付けたまま行っても問題ありません。
240番で終わりにしてもいいんですが、今回は見た目を綺麗にするため、さらに400番で磨いて仕上げました。
シューの色が変わる程度に、ひと皮削る具合に磨いてやればOK。あとは削りカスを水で流すか、刷毛で払うかしたらメンテナンス完了です。
ビフォーアフター
シュー表面のテカリや線傷が消えて、新品の様になりました!
リムの研磨も忘れずに
リムが汚れていてもブレーキの効きが悪くなるから、こちらのチェックも忘れずに。
リムの研磨についてはホーザンのラバー砥石で黒ずんだリムがピカピカに!で詳しく紹介しています。
まとめ
- 異物を取り除く
- 焼き付きを削る
- 寿命を確認する
ブレーキシューの表面を綺麗にすることは日常的にできるメンテナンスです。
ブレーキパッドはできるかぎり綺麗に保つのが望ましく、パッドを本来の姿にしてあげることが大切です。