CSI 自転車特捜24時という盗まれた自転車の情報を掲示するサイトがあります。
このサイトでは投稿者が盗まれた当時の状況を掲載しています。
ここを見ていると「盗まれる自転車にはいくつかの共通点がある」ことに気がつきます。
今回はその共通点を紹介することで、防犯意識を高めるきっかけになればと思います。
盗まれる自転車の共通点
- ワイヤーロックを使っている
- 長時間にわたり駐輪している
- 駅や商業施設の駐輪場
- 人が多く集まる場所
- 有名メーカーのロードバイク
- 地球ロックしていなかった
- 1つの鍵で施錠
- 単純に油断していた
一番多かったのが「駐輪場・長時間・ワイヤーロック」というパターンです。
また、地球ロックをしていなかったため、車で持ち去られてしまうケースも多い。
人目につかないところまで運んで鍵を破壊してしまうんですね。
地球ロックとは
駐輪場の柵や柱など、地面に固定されている構造物に鍵をつないでかけることを俗に「地球ロック(アースロック)」といいます。盗難を困難にする最も有効な手段です。
そして、意外と多い投稿が「油断していた」です。
長時間自転車を駐輪するのに細いワイヤーロック1つだけだったり、そもそも鍵をしていなかったというコメントが多いことに驚きます。
ワイヤーロックを使っている
盗まれた自転車の多くが“ワイヤーロック”を使用しています。
ワイヤーロックは軽く、持ち運びしやすいので使っている人も多いでしょう。
しかし、以下の動画をみてください。
犯人はポケットから工具をサッと取り出し、ワイヤーを一瞬で切断して乗り去っていきます。
この動画から細いワイヤーロックはなんの意味もないことがわかるはずです。
この犯人からすればボーナスチャンスだったことでしょう。
ロードバイクを施錠するときは、堅牢性の高い鍵でダブルロック&地球ロックするのが基本です。
長時間にわたり駐輪している
このサイトで盗まれた人の投稿を見ていると、長時間の駐輪で盗まれていることが非常に多いことに気がつきます。
具体的には「用事が長引いて半日かかった」とか「日をまたいで次の日には無かった」などです。
もちろん数分で盗まれてしまうこともあります。
しかし、駐輪時間の長さに比例するように盗まれる確率もアップしているのは明らか。
とくに夜をまたぐのが危険、昼間のうちに目星をつけられています。
ワイヤーロックより頑丈なチェーンロックやU字ロックで施錠していてもこれでは意味がありません。
人目の少ない夜を狙って昼間は出しにくかったであろう大きな工具で切断されてしまいます。
盗まれやすい場所
- 自宅や勤務先の外から目につく場所
- いつも同じ場所にとめている
- 駅や商業施設の駐輪場
- 旅先など観光地
- 裏路地などの路上
共通点は「人目のつくところに長時間の駐輪」です。
とくに自転車の多く集まる駐輪場は盗難が多発しています。
犯人からすれば自転車の多いところを物色するのは当たり前ですね。
それと自宅や勤務先などにとめる場合、路上から見える場所はNG。
また、いつも同じ場所にとめていると盗まれやすい。
対策として自転車カバーをかけたり、路上から見えない場所にとめる努力が必要です。
あとは管理された駐輪場だから安心していたというコメントも多かったですが、これも間違いで普通に盗まれます。
防犯カメラは意味がない?
駐輪場には防犯カメラが設置されているところなどがあり、一見防犯意識が高いように思われますが、防犯カメラの映像があっても同じ場所で同じような犯行が繰り返されない限り犯人を特定するデータにはなり難く大きな抑止効果は期待できません。
引用元:CSI 自転車特捜24時
警察も自転車の盗難くらいでは防犯カメラの解析を真剣にやってくれないようです。
防犯カメラがあるからといって安心しないほうがいいでしょう。
有名メーカーのロードバイク
高級なロードバイクは鍵とか場所とか関係なく盗まれています。
犯人からしたら「道端に数十万円落ちているようなもの」です。
上で述べたように、長時間駐輪していてはダブルロックや地球ロックも無意味になります。
また、鍵をかけていない方のホイールなどパーツだけ盗まれる被害も後を絶ちません。
とくにホイールは高級品です、下手したらフレームより高い場合もあります。
シートポストやサドル、ライト類もいい小遣いになります。
ロードバイクを街乗りにしない
「じゃあどんな自転車に乗ればいいの?」という話になりますが・・・
そもそも高級なロードバイクを移動の足にしてはいけません。
もっと言うなら寄り道もダメ。
「移動で使う自転車」と「趣味の自転車」は使い分けるべき。
私のおすすめは盗まれても痛みの少ない中古のクロスバイクを街乗り用として買うことです。
ただし、クロスバイクでもジャイアントのエスケープやビアンキなどは人気で盗まれやすいようです。
乗っている方はロードバイク並みに気をつけてください。
そして、街乗り自転車のパーツにはお金をかけないことも重要。
なぜならパーツだけ売る窃盗犯が多いからです。
盗まれた自転車は基本バラして売られ、足がつきやすいフレームはバラバラに切断して捨てられます。
まとめ
自宅や勤務先に駐輪する場合
- 同じ場所に駐輪しない
- ひと目に付く場所に長時間とめない
- 自転車カバーをかける
- ダブルロック&地球ロックをする
自宅では自転車カバーをかけるか、外から見えないところに置く。
勤務先では外から見えない場所にとめて、毎回同じ場所にとめないこと。
極論を言えば、建物の中に入れてしまう室内保管が一番です。
ロードバイクを駐輪する場合
これは私の個人的な意見ですが、高級なロードバイクを移動の足として使うのはやめましょう。
そのうち盗まれるのがオチです。
ロードバイクはトレーニングやサイクリングを主な目的として乗りましょう。
寄るとしてもコンビニくらいですね。
観光地に行ってどうしても長時間駐輪しなければならないときは、
チェーンロックとU字ロック等でダブルロックして地球ロックするくらいしないとダメです。
堅牢性の高い鍵ほど重くなるので極力持ち歩きたくないでしょうが、我慢してリュックに入れるなどして持っていきましょう。
ロードバイクを長時間駐輪するならこのくらいの努力はするべきです。