DAHON K3のフロントホイールが振れているみたいで、どうも特定の箇所でブレーキシューを擦ってしまいます。
しかし、振れを取ろうにもK3は14インチホイールなので振れ取り台が対応していません。
自転車店に振れ取りをお願いしてもいいけど、1箇所だけ振れてるだけだから自分で簡単に直せそう。というわけで、今回は結束バンドを使って簡易的な振れ取りをしてみました。
用意するもの
- 結束バンド
- マスキングテープ
- はさみ
- ニップルレンチ
「結束バンド」と「マスキングテープ」は100均のダイソーで購入しました。
ニップルレンチの選び方
ニップルレンチは3.2mmか3.4mmを使用する場合が多いかと思います。
サイズがわからなければ様々なニップルに対応している「マルチタイプ」を購入するのが一番です。
ニップルのサイズを確認する
ニップルをノギスで測って確かめます。
DAHON K3のニップルは3.2mmなので、パークツールの黒いニップルレンチを使用します。
結束バンドを取り付ける
まずは自転車を逆さまに立てます。
前輪の振れを取る場合は、フロントフォークに結束バンドを貼り付けてください。
そのままでは長いので「はさみ」を使って適切な長さに切っておきます。
後輪の振れを取る場合は、結束バンドをチェーンステーに貼り付けます。
チェーンを外しておくと後の振れ取り作業がしやすいです。
マスキングテープは両端だけ強めに貼って、中央は軽く押さえる程度にしておきます。こうすることで結束バンドを動かせるので微調整がしやすくなります。
それとマスキングテープだと何度も貼り直しができるから便利なんですよ。
結束バンドを巻いて先端を斜めに切る方法もあります。
私はマスキングテープで貼ったほうが楽なか。テープで貼ったからといって、とくにズレやすいとかはなかったですし。
両サイドに結束バンドを取り付けたら準備完了です。
結束バンドの先端をリムのブレーキシュー面に近づけて、ホイールを回転させれば振れている箇所を簡単に見つけることができます。
ニップルの締まる向き
ニップルレンチを反時計回りに回すと締まり、時計回りで緩みます。
ニップルを締めたときリムの動く方向
ハブのスポークが付いてる場所を“フランジ”といいます。スポークが左右どちらのフランジに付いているか確認すれば、リムの動く方向が簡単にわかります。
スポークが右フランジにある→ニップルを締めると右に動く、緩めれば左に動く。
スポークが左フランジにある→ニップルを締めると左に動く、緩めれば右に動く。
上の画像の場合は、向かって右側のフランジにスポークがあるので、ニップルを締めたらリムは右に動きます。
振れの見つけ方
「振れ」とは結束バンドの先端にリムが当たる部分のことです。
左右のリムを見ながらリムが離れる場所よりも接触して音が鳴る部分を見つけてください。
振れているリム周辺を小刻みに動かして、振れの大きいところにあるスポークを特定します。
振れ取りの例
素人がニップルを緩めると危ないので、今回は締めるだけで振れを取っていきたいと思います。
例1. 1箇所だけ締めれば済む場合
スポークAはニップルを締めたらリムが離れます。もし、Aの場所が結束バンドの先端に当たって振れているようなら簡単に直せます。
Aのニップルを締めたらリムが離れるので、1/4だけ締めて振れが取れたか確認します。まだ振れている場合は、さらに1/4締めて様子をみてください。
例2. 両隣を締めたほうがいい場合
例1とは逆のフランジにスポークがある場合、スポークAを締めるとリムがさらに近づいて振れが増してしまいます。
Aを緩めればリムが離れますが、素人がスポークを緩めるのは危ないので、やはり締めて対応したい。
この場合は、Aの両隣にあるスポークBをそれぞれ1/4ずつ締めることでリムを離すことができます。
例3. 中途半端な位置が振れている場合
リムの当たる場所がAとBの中間付近であった場合はどうするか?
まず、AとBどちらのスポークを中心に考えるかですが、この場合はAを選びます。なぜなら、Aは同方向のスポーク(締めるとリムが結束バンドに近づくスポーク)だからです。
BとCを締めるとリムが離れるので、BとCを1/4ずつ締めればOK。
おわりに
結束バンドを使う方法でも問題なく振れを取ることができました。
ニップルを1/4だけ回すようにすれば、間違ってもまた1/4だけ戻せばいいからそんなに神経質にならなくても大丈夫です。
もしも混乱してわからなくなったら、そのときは自転車店に頼めばいいでしょう。