自転車フレームに生じた傷を補修することを“タッチアップ”と呼びます。
今回はDAHON K3のフレームにできてしまった傷をタミヤのアクリル塗料でタッチアップ補修していく工程を紹介していきます!
チェーンによるフレーム傷
今回は上のフレーム傷をタッチアップ補修していきます。
この傷はこのようにチェーンが暴れてフレームに当たることで出来た傷です。
DAHON K3はここに保護シールを貼ってフレームを守る必要があります。詳しくは↓の記事で
関連記事:これからK3を買う人必見!保護テープを貼るべきところ一覧
タッチアップの準備
タッチアップに使う塗料
タッチアップといえば、99工房のタッチアップペンが有名ですが、今回はタミヤのアクリル塗料を使用します。
理由は価格が安いのと今回使用する色がたまたまあったからです。
今回使用した道具一覧
タッチアップ方法
以下の99工房のサイトがタッチアップ手順について詳しく紹介しています。
私がやるのは「とりあえずキズが隠せれば良い」の補修方法になります。
コンパウンドを使う方法は、素人には難しく、失敗すると余計にキズの範囲が広がってしまうので、腕に自信がある人以外はやめておいたほうが無難です。
色合わせ
今回補修するDAHON K3のフレーム色は「ガンメタル」です。
しかし、全く同じ色は市販されていないので、まずはブラックとシルバーを混ぜてオリジナルに近いガンメタルを作ります。
塗料を塗料皿に移す際、いちいち筆で移すと汚れて大変なので「つまようじ」を使用します。一滴ずつ垂らして皿に移します。使い捨てできるからおすすめ。
絵の具で欲しい色をつくるときの要領で混ぜていきます。
私はクロームシルバーしか持ち合わせがなかったので使っていますが、たぶん普通のシルバーでも問題ないと思います。
ちなみに、塗料皿と細い筆は100均のダイソーで買ったものです。
試し塗りをする
色がある程度できたら試し塗りします。
自転車フレームの同じガンメタルの部分に、筆でチョンチョンと塗ってください。
上の画像はまだ明るいシルバーなので、「もう少し黒を追加していけばいい」というのがわかりますね。
試し塗りした塗料は、すぐに水拭きすれば綺麗に落とせます。
「水で落とせる塗料で大丈夫?」と思うかもしれませんが、アクリル塗料は完全に乾けば水を弾くようになるので安心して下さい。
さらに色合わせを詰めていって、画像のようにほぼ同じ色になればOK。
タッチアップする
作った塗料を塗る前にシリコンオフを使って、フレームの汚れと油分を除去します。
なければ、台所用洗剤を水で薄めることで代用できます。傷の部分をキレイに洗い落としてください。
最初は薄く塗るのがポイント
はじめは銀色の所が隠れる程度に薄めに塗ります。
これから重ね塗りしていくので、塗料をたっぷり付けないように注意して下さい。
1回目はまだクレーターになっていますが、とりあえずはこれで問題ありません。
40~50分乾かしたら2回目、3回目と重ね塗りしていきます。
重ね塗りで仕上げる
で、4回重ね塗りをしたものがこちら↓
さすがによーく見ればわかりますが、十分ではないでしょうか?
クレーターが埋まってくると、いい感じに傷が目立たなくなると思います。
筆の先端を使って点々で塗っていくと盛り上がって段差が目立つので、最後の方はベタ塗りして平らにしました。周りの色となじませる感じですかね。
「薄め液」があると便利
はみ出したり、盛り上がりすぎた部分には「薄め液」を使用して修正します。
筆や綿棒などに薄め液を付けて、はみ出した部分をぬぐったりします。
また、筆を洗い流したり、乾燥してきた塗料に混ぜたりなどいろいろと活躍の場があります。価格も安いので買っておくと役立ちますよ。
1週間乾燥させる
この角度ならほぼ目立ちません。我ながら良く出来たほうだと思います。
色合わせだけしっかりやれば、筆で塗っただけで大丈夫っぽいですね~。
ほんとはヤスリとかコンパウンドで仕上げたほうがいいのでしょうが、素人がやると取り返しがつかなくなるので妥協も必要です。
私はこれで十分ですね~。欲張るとろくなことにならないので(笑)
アクリル塗料は完全に乾くまで1週間掛かります。あとはこのまま放置するのみ。
1週間経ったら、この場所に保護シールを貼って、再びチェーンが当たって傷が付くのを防ぎます。