DAHON K3のプーリーを交換したので、今回はその手順を紹介していきます!
プーリーとは、リアディレイラーにある2つの歯車のこと。K3のプーリーにはベアリングが入っていないから回転がイマイチ。そこで今回、このプーリーをベアリングタイプに交換したというわけ。
交換したプーリー
BBBのローラーボーイ 11Tを購入。とくにセラミックベアリングである必要はありません。普通のベアリングでも十分にスムーズな回転が得られます。
それと、このプーリーは樹脂製だから、走行中に嫌な音が鳴りません。アルミ製だとチリチリチリという音がして気になることがあるんです。
こちらがパッケージ、2個入りです。
DAHON K3は「歯数11T」を使用します。K3は9速チェーンを使用していますが、このプーリーも9速に対応ています。
中華製プーリーだと、回転方向とか、ガイドプーリーやテンションプーリーの指定がありません。その点、このBBB ローラーボーイはこだわった作りをしています。
ベアリングに「NSK 607V」を使用しています。NSK(日本精工)は日本ベアリング業界最大手なので安心です。
純正プーリーを取り外す
上の2つの工具を使用してミッシングリンクを取り外します。チェーンをよーく見ると、1箇所だけ繋ぎ目があるので、そこを工具で挟むと簡単に外れます。
次にサドルを床にして自転車を立てます。
作業しやすいようにリアホイールを外します。5mmの六角レンチで外れます。
4mmの六角レンチを使用して、ガイドプーリーから外していきます。
テンションプーリーは、指でプレートを持ち上げてから外します。
純正プーリーはこのようになっています。
シールドベアリングではなく、筒状のもので回転する仕組み。
取り外したプーリーやプレートの汚れは、布等で綺麗に拭き取っておきましょう。
スペーサーは「D」を使用
こちらが今回交換するローラーボーイです。ボルトは同封されていないので使い回します。
で、プーリーの両脇に黒いスペーサーを挟むのですが、シマノやスラムなどメーカーによって使用するスペーサーが異なります。
付属しているスペーサがこちら。
結論から言うと、DAHON K3は「D」のスペーサーを使用します。
Dのスペーサーは両脇に2個づつあるので注意してください。
純正プーリーの幅が9.2mmであることを確認。そこでA~Dのスペーサーをすべて測ったところ、スラム用の「D」が同じ9.2mmだったわけです。
たぶん、K3のリアディレイラーはスラムのOEM品なのではないでしょうか。
プーリーAとBの取り付け位置
- テンションプーリー(下側):Aを使用
- ガイドプーリー(上側):Bを使用
Aプーリーをテンションプーリーとして、Bプーリーをガイドプーリーとして使います。
ちなみに、シマノとカンパ製は位置が逆になります。
画像で説明するとこのようになります。
プーリーに刻印されている矢印の方向を、画像と合わせて取り付けて下さい。
裏側から見るとこのようになります。
自転車を画像と同じ向きにしてから取り付ければ間違えないと思います。
プーリーを取り付ける
上側にBプーリーを取り付けます。
次にAプーリーを取り付けるので、ボルトは緩めにしておくこと。
プレートを持ち上げて、Aプーリーを取り付けます。
あとは、両方のプーリーを本締めしたら完了です。
チェーンを戻して完了
リアホイールを戻して、プーリーにチェーンを通します。
K3のチェーンに裏表はないので向きは気にしなくて大丈夫。プーリーの隙間は狭いですが、丁寧に通していけば問題ないと思います。
ミッシングリンクを付けやすいように、チェーンフィキサーでチェーンをたるませます。
チェーンが下側にあるとき、ミッシングリンクの向きは「S9」となるように取り付けて下さい。
あとはクランクを回転させて、プーリーが矢印どおりの向きで回転しているかを確認します。
ちなみに、このベアリングはメンテ不要です。ベアリングがイカれる前に歯車が先に摩耗してきます。プーリーの歯が斜めに削れてきたら交換時期です。
おわりに
プーリーの交換で難しいところはプーリーの向きくらいだと思います。これは上で紹介した画像のとおりに取り付ければ問題ないでしょう。
あと、チェーンやプーリーが汚れていると、手が真っ黒になります。汚れてもいい服装で作業してください。
プーリー交換後は、チェーンが軽い力で回るようになりました。負荷が減ったのかチェーンの通りもスムーズ。
プーリーは目立たないパーツですが、交換する価値はあります。この機会に是非、プーリー交換にチャレンジしてみて下さい。