自転車のスタンドといえば、『サイドスタンド』が一般的ですが、実は『ダブルレッグスタンド』というものもあります。
『ダブルレッグスタンド』とは、車体の両側に足が伸びるタイプのスタンドで、自転車をしっかりと支えることができる優れもの。
自転車の安定性や便利性を向上させたい方は、ぜひ『ダブルレッグスタンド』を試してみてください。
ダブルレッグスタンドとは
今回、わたしが購入したのは、『マスロード CL-KA56 ダブルレッグスタンド』という商品。
価格はAmazonで2,800円ほどです。
このスタンドは、フレームにセンタースタンド用の取り付け穴がなくても、付属の金具を使用すれば取り付けることができます。
足の長さは7段階に調整できるので、自転車のサイズに合わせて最適な高さに設定できます。
足の調整には3mmの六角レンチが必要です。
足の裏側には滑り止めがついています。
重量が500gオーバーと重いのが難点ですが、自転車を両足でしっかり支えることができるので、メリットも大きいです。
ちなみにサイドスタンドは、ダブルレッグスタンドよりも約400g軽量です。
しかし、自転車が不安定になりやすいことや、地面の状況によっては立てられないことがあるので、自分の用途や好みに合わせて、適切なスタンドを選ぶことが大切です。
スタンドの取り付け方
「ダボ穴がある場合」と「ダボ穴がない場合」の取り付け方を紹介します。
ダボ穴に取り付ける場合
チェーンステーに、画像のようなセンタースタンド用のダボ穴がある場合は、簡単に取り付けができます。
ダボ穴とスタンドの穴を合わせ、ボルトとワッシャーを通して固定します。
このときボルトにはグリスを塗っておきましょう。
8mmの六角レンチでボルトをしっかりと締め付けたら、取り付け作業は完了です。
ダボ穴がない場合
チェーンステーにダボ穴がない場合は、スタンドに付属している2つの金具の中から、フレームの形状に合ったものを選び、金具とスタンドをボルトとワッシャーで固定します。
このとき、14mmのスパナが必要です。
フレームに傷がつかないようにするために、「ゴムシート」を金具とフレームの間に挟むと良いです。
「ゴムシート」はホームセンターなどで購入できます。
取り付けたダブルレッグスタンド
左右の足が揃って格納されるから、見た目はすっきり。
スタンドを立てるときは、後輪を少し上げて展開する必要があります。
スタンドを開くと、両側に脚が伸び、自転車をしっかりと支えます。
実際に使ってみた
わたしは20インチのグラベルロード『ARAYA CXM』に取り付けました。
スタンドをかけると、車体のセンターに重心がくるから安定感はバツグン。
ちょっと揺らしたくらいではびくともしないので、 風が強いな、と思う日でも安心です。
足の位置は、一番短く設定。
後輪が2cmほど浮いているので、チェーンやギアを簡易的にチェックすることもできます。
スタンドとクランクの間には、十分なスペースがあるので、ペダリング時に接触することはありません。
ただし、スタンドをかけたままペダルを回すと、クランクが足の部分に当たってしまうので、注意してください。
まとめ
- 車体を安定して支えられる
- 脚の長さは7段階で調整可能
- ダボ穴がなくても取り付けられる
- 重量が重いのが難点
今回、自転車に「ダブルレッグスタンド」を取り付けました。
「サイドスタンド」よりもはるかに安定しており、どこでも簡単に自転車を立てることができるので非常に便利です。
ただし、スタンドを取り付けることで重量が増えるため、使用目的や好みに応じてスタンドを選択する必要があります。