自転車のパンクは9割防げる!残りの1割は運!
自転車に乗り始めた頃と比べて、明らかに減ったのがタイヤのパンクです。
今考えてみると初心者の頃に多かったパンクの原因は、「適正空気圧を保っていなかったことによるもの」がほとんどでした。
タイヤのパンクは運の要素もありますが、適切な習慣を身につけることで予防することが可能です。
今回は「パンクの確率を下げる5つの習慣」を紹介します。
1. 適正空気圧を保つ
パンクは“空気圧を適正に保つだけで7割パンクを防げる”といわれています。
これは私も同意見です。
サイクリングに行く前、空気入れで「適正空気圧にしてから出かける」。
これをするだけでパンクする確率をグッと下げることができます。
ちなみに、私が使っている空気入れはトピークの「ジョーブロースポーツ」です。
適正空気圧はタイヤ側面に記載されているので必ずチェックしましょう。
その空気圧の範囲内で空気を入れてください。
おしりが痛いからといって空気圧を下げるとパンクしやすくなりますよ!
このタイヤは7気圧が適正空気圧です。
上の画像のように6気圧ちょっとでも手で押すとパンパンに空気が入っているので、一見すると大丈夫なように思えます。
しかし、空気が甘いとタイヤに弾力が出て異物が深く刺さりやすい状態になります。
そのため、少し鋭い小石程度でパンクしてしまうのです。
また、段差ではタイヤが潰れやすく「リム打ちパンク」する確率も上がってしまいます。
適正空気圧だとタイヤがパンパンに張って表面が硬い状態です。
異物が刺さっても浅く済み、回転とともに異物を弾いてくれます。
2. 走行後にタイヤをチェックする
走行後、タイヤ表面に異物が刺さっていないかチェックします。
布でタイヤについた泥を落としながら、ぐるりと一周目視で確認していきます。
小石や金属片が刺さっていたら取り除きます。
穴の奥に入り込んでいることが多いので、つまようじ等を使ってほじくり出します。
異物をそのままにしておくと、チューブまで達してパンクの原因になります。
3. 前後のタイヤを定期的に入れ替える
上の画像は、前後のタイヤの摩耗状態を比較したもの。
前輪はまだ中央の線が残っていますが、後輪は線が消えて平らになっています。
そう、後輪のタイヤは前輪に比べて、すり減りやすいのです。
だから、3ヶ月から半年に一度、前後のタイヤを入れ替えてやるとタイヤを長持ちさせることができます。
タイヤが台形になってくるとパンクの確率が上がりますので、そのときはタイヤの交換時期となります。
4. リムテープは1年に1度交換
リムテープは1年に1度交換するようにしましょう。
「2~3年交換してないけど大丈夫だよ」という人もいると思いますが、パンクするのを待っていては予防にはなりませんよね?
パンクしてからでは遅いのでリムテープは消耗品と考えて交換するようにしてください。
自分で交換できない方は、お店でやってもらいましょう。
たしか工賃500円くらいで交換できたと思います。
5. パンクしない走り方を身につける
パンクリスクを減らすには、路面に気を配り、道を選んで走ることも必要です。
とくに道路の左端はゴミが溜まりやすいのであえて走るようなことはしないようにしましょう。
余計なものは踏まないようにして、タイヤに負担を掛けるような走り方をしないことが大切です。
段差では“抜重(ばつじゅう)”をします。
抜重とは
体重を瞬間的に減らしてタイヤの変形を抑えることです。
詳しく説明すると、段差手前でスピードを落とし、前輪が段差を乗り越えるタイミングでハンドルを持ち上げるようにして乗り越えます。
後輪が乗り越えるときは、サドルからお尻を少し浮かせます。
パンクを予防するには、段差を甘く見ないことが重要。
とくに工事現場にある鉄板の段差は凶悪、硬く鋭いのでパンクしやすい。
場合によっては自転車を降りて通過したほうがよいでしょう。
まとめ
空気圧を適正に保つだけで7割パンクを防げるといわれています。
それに加えて、今回紹介した習慣を守れば9割は防げるでしょう。
- 適正空気圧を保つ
- 出かける直前に空気を入れる
- 走行後にタイヤチェックをする
- 前後のタイヤは定期的に入れ替える
- リムテープは1年に1度交換する
- 道を選んで走行する
- 段差では抜重する
そして、残りの1割は運。
どんなに注意していてもパンクするときはパンクします。
パンク修理アイテムを常に携帯しておくことも重要です。