スクエアテーパー型のクランクを取り外す機会があったので、脱着方法を画像付きでまとめました。
必要な工具
たった4点の工具を揃えるだけ。
私が使用しているWERAのステンレス製六角レンチは、『Weraのステンレス製 六角レンチは男心をくすぐる魅力的な工具』で詳しく紹介しています。
ペダルを外す
クランクの脱着がしやすいように、まずはペダルを取り外します。
ペダルの取り外しには、15mmのペダルレンチが必要になります。
自転車を上の画像と同じ向きにして、矢印通りにレンチを回せばペダルが外れます。
チェーンは外さなくても大丈夫
BBに引っ掛ける
チェーンを外さなくてもクランクは交換は可能です。
右クランクを外すときに、うまくチェーンを絡め取って、そっとBBに引っ掛けておけばよいのです。
ミッシングリンクなら簡単!
ただ、やはりチェーンを取り外したほうが作業は楽になります。私はチェーンが煩わしかったので、今回は外してしまいました。
チェーンが“ミッシングリンク”の場合は、簡単に取り外すことができます。必要な工具は、「チェーンフィキサー」と「ミッシングリンク外し」だけ。
クランクの外し方
フィキシングボルトを外す
まずは、クランクとBBを繋ぐ“フィキシングボルト”を外します。
8mmの六角レンチを使って、反時計回りに回すと外れます。
このボルトを外すと、大きな「ネジ穴」が現れます。このネジ穴に“コッタレス抜き”という工具を取り付けてクランクを外していきます。
コッタレス抜きを取り付ける
私はイーツールのコッタレス抜きを使用しています。価格はAmazonで650円ほど。安くても取り外しに問題はありません。
左側のようにネジが出っ歯ていると取り付けられないので、ボルトを回して内側に引っ込めておきましょう。
クランクにコッタレス抜きを取り付けていきます。この工具の場合は、まず黒い方のボルトを回して根本まで締めていきます。
ここは工具を使って締める必要はありません。手で回せるところでまで締めればOK。
モンキーレンチで締め込む
今度は銀色のところに“モンキーレンチ”を挟みます。
自転車整備で使うモンキーレンチのサイズは250mmがおすすめ。そこそこ力も込められて、取り回しも良いからです。
モンキーレンチといえばロブテックス。エビ印で有名な日本製です。私もこのメーカーのものを愛用しています。
クランクが外れるまでモンキーレンチで締め込んでいきます。
意外とあっけなく外れると思います。
ここでチェーンがある場合は、右クランクを抜き取りながら、チェーンを手にとってBBに引っ掛けておきます。
左クランクも同様にコッタレス抜きを使って外します。
クランクの取り付け方
シャフトにクランクをはめたら、フィキシングボルトを取り付けます。
このフィキシングボルトを締め込むことで、クランクがシャフトの奥まで入っていくという仕組み。
締め込んでいくと、急に固くなって動かなくなるので、そこまで締めれば問題ないでしょう。それ以上は無理に締め込まないように。
当然ですが、クランクは対称に取り付けます。
間違えると、またコッタレス抜きを使うことになるので、よく確認してから取り付けましょう。
チェーンを外してない場合は、BBに引っ掛けてあるチェーンをチェーンリングに戻し、右クランクをシャフトにはめ込みます。
あとは、左クランクと同様にフィキシングボルトで締め込みます。
チェーンを戻す
チェーンを外していた場合は、クランク取り付け後にチェーンを戻します。
KMCのチェーンは裏表がないので、向きは気にしなくてOK。シマノの場合は裏表があるかもしれないのでマニュアルを確認しましょう。
ミッシングリンクについては、『KMC ミッシングリンクを取り付ける方法と正しい向き』で詳しく紹介しています。
最後に変速を確認する
チェーンを回して正常に変速できるか確かめてください。
正常に変速できない場合は、ワイヤーテンションを調整します。それでもチェーンが頻繁に脱落する場合は、クランクが奥くまで入りきっていない可能性があります。
関連記事:【初心者向け】リアディレイラーの調整方法を画像つきで解説!
まとめ
ちょっとしたコツと必要な工具さえ準備してしまえば、たとえ素人でもクランクの脱着は比較的容易に行えます。
以下、手順を箇条書きにしてみました。
- ペダルを外す
- フィキシングボルトを外す
- コッタレス抜きでクランクを外す
- チェーンはBBに引っ掛けておく
- 取付はフィキシングボルトを締めるだけ
- 右クランクを取り付けるときにチェーンを戻す
- 変速を確認・調整する
ほんと、一度やってみると「こんなもんか」と思える程度の作業なんです。自分で外せるようになると楽しいですよ~。